日本が世界をリードする! 第4次産業革命 これから始まる仕事・社会・経済の大激変" / 三橋貴明
公開日:
:
読書
第4次産業革命: 日本が世界をリードする これから始まる仕事・社会・経済の大激変
徳間書店
売り上げランキング: 116,058
★★★☆☆
ドイツで始まった「第4次産業革命」は「生産者をサポートする機械と IT との融合的発展」で、ドイツでは生産機械の発展に使われていますが、日本ではサービス業での発展が見込まれています。ドイツではサービス業の担い手として移民が使えますからね。
日本で開発中のパワードスーツは高齢者の労災予防に役立つのみならず、女子の肉体労働業種への参入を容易にします。
脊髄損傷による半身不随の治療にも使われるようになっている(すでに日本製がドイツで認可済み)そうです。
核融合についてなにか載っているかなと思ったら、この本では全然触れられていませんでした。
*
この本でいくつか思い違いを治す機会に恵まれました。
たとえば、次の2つ。
日本の高度成長期
日本の高度成長期の人口の伸びは 1%/年なのに、1人あたりの GDP増加率は 7.3%。
高度成長期の輸出依存度は 10%前後で、現在より少なかったとか。
つまり技術革新で日本は高度成長したのです。国民がどんどん豊かになり、内需がすでに巨大になっていたのです。
決して今の韓国のような輸出頼みの国ではなかったのです。
産業革命の意味
産業革命までは「土地」と「労働」が生産のファクター。だから1人あたりの生産性はずっと変わらなかったようです。
産業革命後は「資本(土地や金)」、「労働」のほかに「技術」が加わることになり、1人あたりの生産性が飛躍的に伸び、それが資本を増加させてポジティブフィードバックとなり、加速度的に生産が伸びていったのです。
だから人口減少期でも1人あたりの生産性をそれ以上に上昇させれば経済は上向きとなるのです。それには技術革新が絶対に必要です。すなわち第4次産業革命を進める必要があるわけです。
###
関連記事
-
-
悪の三国志―スターリン・毛沢東・金日成 / 茅沢 勤
悪の三国志―スターリン・毛沢東・金日成 (講談社プラスアルファ新書) 茅沢 勤
-
-
空気の底―The best 16 stories by Osamu Tezuka / 手塚 治虫
空気の底―The best 16 stories by Osamu Tezuka
-
-
いつの間にか仕事が片づく法則 / 福島 哲史
いつの間にか仕事が片づく法則 福島 哲史 すばる舎 2006-06 売り上げラ
-
-
やりなおしの世界史 / 謝 世輝
やりなおしの世界史 謝 世輝 オーエス出版 2000-10 売り上げランキング
-
-
はるかなる星 / 手塚治虫
手塚治虫名作集 (5) (集英社文庫) 手塚 治虫 集英社 1995-05 売り
-
-
スガル (小学館文庫―忍法秘話) / 白土 三平
スガル (小学館文庫―忍法秘話) 白土 三平 小学館 1996-07 売り上げラ
-
-
日本進化論 / 落合陽一(2)
★★★☆☆ 以前、「日本進化論 / 落合陽一」で取り上げた本ですが、「高齢者社会では経済成
-
-
ヒルズな人たち―IT業界ビックリ紳士録 / 佐々木 俊尚
ヒルズな人たち―IT業界ビックリ紳士録 佐々木 俊尚 小学館 2005-04
-
-
中国を永久に黙らせる100問100答 / 渡部 昇一
中国を永久に黙らせる100問100答 (WAC BUNKO) 渡部 昇一 ワ
-
-
大震災の後で人生について語るということ / 橘 玲
大震災の後で人生について語るということ 橘 玲 講談社 2011-07-30 売







