上級国民/下級国民 (小学館新書) / 橘玲
公開日:
:
読書
★★★★☆(非常におもしろ-い)
橘玲さんの新刊。
上級国民という語句は 2019年4月 東京池袋の横断歩道で 87歳の元官僚が運転する車が暴走して 31歳の母親と3歳の娘がはねられて死亡した際に、男性が逮捕されないのもマスコミが“さん”づけで報道しているのも「上級国民」だからにちがいないとネットで飛び交ったことから有名になりました。
この本はそのことだけを論じている本ではないのでこの題名が適切とは思いませんが、世界の人々の格差がどんどん拡大していることが示され、そしてそれが未来にどのように影響するのかが重要なテーマとなっています。
PART1ではバブル崩壊後の平成の労働市場がどのように「下級国民」を生み出したのかを説明していますが、要は団塊の世代を守るために若い人が割りを食ったというファクトを説明しています。
平成は団塊の世代の雇用を守るための時代であったが、令和は団塊の世代の老後を保障するすることが目的(政治家の目的)の時代になるだろうという嫌な予言がなされています。
PART2では「上級国民/下級国民」が「モテ/非モテ」につながることを論じています。
下級国民は恋愛、結婚もできないという事実を紹介し、分析しています。
PART3では日本だけでなく世界中で「上級国民/下級国民」の分断が進んでいる事実があり、それは先進国に多く、その原因を分析しています。
なんとグローバリスム、リベラリズム、知識社会化、長く続く平和が原因なのです。
これらの分析をふまえ、我々がこれからどう生きていけばいいかを教えてくれるのがこの本の真の価値です。
そのあたりを知りたい人は本屋で立ち読みしてください。
###
関連記事
-
-
青を愉しむ 万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日
青を愉しむ万年筆インク6色セットつき万年筆のある毎日【300
-
-
世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか? / 戸塚隆将
世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか? 戸塚隆将 208 朝日新聞
-
-
世界史怖くて不思議なお話 / 桐生 操
世界史怖くて不思議なお話 (PHP文庫) 桐生 操 PHP研究所 1999-
-
-
アメリカと中国は偉そうに嘘をつく / 高山正之
アメリカと中国は偉そうに嘘をつく posted with amazlet at
-
-
日本の地名おもしろ探訪記 / 今尾恵介
★★★☆☆ おもしろ地名には歴史的ゆかりのあるものや難読地名などさまざまなものがありますが
-
-
経済で読み解く日本史3 江戸時代 / 上念司
経済で読み解く日本史3 江戸時代 posted with amazlet at
-
-
嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書) / 倉山 満(2)
嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書) 倉山 満 扶桑社 2013-11-30
-
-
日本人だけが知らない「本当の世界史」中世編 / 倉山満
以前、「日本人だけが知らない「本当の世界史」古代編 / 倉山満」を紹介しましたが、今回は中世
-
-
ローマ人への20の質問 / 塩野七生(2)
「ローマ人への20の質問 / 塩野七生」の続きです。 ローマもアテネと同じく都市国家か
-
-
影丸と胡蝶―ほか七編 (講談社漫画文庫―横山光輝時代傑作選) / 横山 光輝
影丸と胡蝶―ほか七編 (講談社漫画文庫―横山光輝時代傑作選) 横山 光輝 講







