オフマイク録音の場合はニアフィールドリスニングが合理的
公開日:
:
オーディオ

コンサートホールで、オーケストラの録音をするときはオフマイク録音をします。
例えば上の図では黄色の位置にマイクを1本ずつ置くことが多いですよね。
実際はホールトーンを別のマイクで録ってミックスしたりしています。
*
この音源を自分の部屋で再生するときは、マイクと同じ位置にスピーカーを置くのがハイファイ(高忠実)ですよね。
でも実際はホールより小さな部屋なので左右と奥に壁があり、スピーカーから 3m以上離れて聴くことが多いわけですから、図の上に表示してみますと・・・

上図の青の位置に座って黄色の位置のスピーカーを聴くわけで、左右のクロストーク(右のスピーカーの音を左耳で聴くなど)や壁からの反射音(リスナーの背部の壁は省略しています)をいっしょに聴くはめになります。
コンサートホールで青の位置で聴く音楽とはかなり違うものになるということはおわかりでしょう。
とてもハイファイとは言えないのではないでしょうか。
*
もし、2つの黄色の真ん中付近にリスナーがいれば、左右のクロストークはほぼ無視でき、壁からの反射音もマスキング効果で無視できるので、2つの問題から逃れられるわけですよね。
コンサートホールで黄色の位置(の中間点)で聴く音とそんなに違いはないはずです(音量は同じになるように調整してください)。
*
部屋の中で大きなスピーカーで3m以上離れて聴くのが常識と思っている人も多いでしょうが、オフマイク録音の場合には大きな問題があるのです。
ほんとうはマイクと同じくらいの小さなスピーカーで再生して、なるべく至近距離で聴くべきものなのです。
それがニアフィールドリスニングの原理であり、理論的優位点です。
関連記事
###
関連記事
-
-
USB-DAC LiNKFOR 名前はまだない
今朝、パソコンが勝手に再起動状態になっており、どうも Windows update が行われたようで
-
-
ノルウェー・ピアノ音楽集(ギムセ)
ノルウェー・ピアノ音楽集(ギムセ) posted with amazlet a
-
-
FOSTEX かんすぴセット / 雑誌付録が買えなかった場合の話
大昔からある「かんすぴ」という自作スピーカーキットですが、ちょっと目を離した
-
-
うちのメイン(?)オーディオシステム
* 変則的ですが、2組のアンプ、2組のスピーカー、3つの光学プレーヤーからなる自宅のシステ
-
-
KENWOOD A-1001 動いた
KENWOOD のミニコンポ(一時期はハイコンポとも呼ばれた )のブランド名である K's
-
-
【ヤフオク】シャープ1bit アンプ SD-CX10 到着
SD-CX10 はシャープが2002年3月に出した ΔΣ変調 1ビットデジタルアンプ技術を搭
-
-
DVDプレーヤー DV-535 2台ゲット
* ヤフオクでパイオニアのユニバーサルプレーヤーを2台ゲットしました。 1000
-
-
ESYNiC 192kHz DAC
ESYNiC 192kHz DAC デジタル アナログ変換器 デジタル(光/同軸)ア
-
-
MJ無線と実験 2024年10 月号
以前、愛読していたオーディオ雑誌「MJ無線と実験」ですが、本日帰宅途中に寄ったジュンク堂で久
- PREV
- オーディオはもっと小規模でいい
- NEXT
- 波紋の修行






