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子産(1)

公開日: : 最終更新日:2024/08/01 読書

子産とは資産の書き間違いではなく、古代チャイナ春秋時代の鄭の国の大臣の一人です。
あの孔子が周公旦(周の建国者である武王の弟)とともに聖人のように崇めた人です。
周公旦とは違い孔子とは同時代の人です。

子産の遠い先祖は周の王に連なりますので、子産の姓も姫です(周の武王は姫発でした)。
字(あざな)が子産で、氏は国、諱は僑。このため若い頃は「公孫僑」とも呼ばれます。
わかりにくいですね。^^

子産の祖父は鄭国の君主であった穆公です。
鄭の国は周(この当時は晋が仕切っていました)の王族が封じられてできた国なのですが、その主は王でなく公と呼ばれます(爵位では公爵、侯爵ではなく伯爵に相当)。
この時代は王と呼ばれるのは周王のみで、それ以外の国の君主は公と呼ばれます。
公の子供が公子、公の孫が公孫なんですね(これに対して王の子供は太子、王の孫は太孫)。

子産の父は若いうちは公子発(公子である発)と呼ばれていましたが、長じて卿になるころには子国と呼ばれました。
子国という名の中の「子」は公の子供から別れた家であることを示すので、必ずしも父が公であったことを示しません。ということで姓のようなものになっていますが、本当の姓は姫です。

子産の祖父の穆公も自分の祖父が厲公という君主だったので、幼少期は公孫蘭と呼ばれ、父の文公が立ってからは公子蘭と呼ばれていたわけでしょうね。

以上の命名規則はどの国もだいたい同じです。殷の紂王も子受(帝辛)という名前を持っていますね。

このあたりの名前のロジックがわからないと、どこの国にもやたらめったら公子ナニガシ、公孫ナニガシという人が多すぎて混乱します。

「この人、どこの国の人だっけ~」となるんです。

日本人は名前を見ただけでどこの国の人か悩まなくていいので楽と言えそうです。

長くなったのでこのへんでやめます。

子産その人については、またいつか書きたいと思います。^^

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