知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語 / 橘 玲
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知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語 (幻冬舎文庫) 橘 玲 幻冬舎 2009-10 |
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「雨の降る日曜は幸福について考えよう」を 5年後に加筆訂正して、改題したものです。
ほとんど書き直しはしなかったということなので、前書を読んだ人は読まなくていいです。
現代の日本の問題を経済学と社会学の理論を使って解明してくれます。
いつもいつも斬新な知見に驚かされます。
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たとえば次のような文言が並んでいます。
- サラリーマンの人生は定期預金で、自営業の人生は株式投資のようなもの。
- 住宅ローンはレバレッジ 5倍以上の”超”危険投資。
- バブル期の首都圏マンション供給量は年間3-4万戸だったのに、平成大不況の 2000-2009年は毎年8万戸前後。
- 資本主義は反民主的な制度。
- 厚生年金は構造的に損をする制度。国家権力によって強制的に加入させられている。
- 雇用保険と介護保険はいつでも当たりを引くことができるため構造的に破綻する。
- 日本でカジノが合法化できないのは公営ギャンブルの既得権を守るため。もし、合法化するとピンハネのひどい公営ギャンブルはたちまち駆逐される。
- 所得税は国家による個人プライバシー侵害を前提とする仕組み。
- ニューヨークのホームレス対策は民営化されていて、日本のシステムより20倍程度効率的。
- 福祉国家とは差別国家の別の名前(移民を極度に制限するため)。
一つでも「え、どういうこと?」と思った人は国家からだまされている呪縛が解けかかっていると思いますので、この本を読んで、洗脳から完全に脱してください。
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