脳・脊髄の連想画像診断−画像に見えないものを診る / 森 墾

脳・脊髄の連想画像診断−画像に見えないものを診る

脳・脊髄の連想画像診断−画像に見えないものを診る

森 墾

メジカルビュー社 2013-04-12

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画像診断の教科書ですが、2人の研修医と指導医が繰り広げる「無礼講」的カンファレンス形式の文体がおもしろいです。

実践編基礎と実践編応用、読影基礎編の3章からなり、それぞれが1冊の本のような感じで独立しています。

実践編基礎は MRI の基礎、実践編応用は神経疾患の提示、読影基礎編はかなり思想的な内容。

著者は東大放射線科の森先生で、私より一回り以上若い人ですが、ご自分がモデルと思われる指導医は「毛が薄い」という設定のようです。

モリというのは朝鮮語で「頭髪」のことですから、それにかけたのかもしれません。

ただの偶然かもしれませんが。 ラテン語のモリ(死)にかけると、ブラックジャックに出てくるDr.キリコのような人物設定になったかもしれません。

実践編基礎は初学者向け。

実践編応用は脳脊髄の症例ですが、どちらかというと他の臓器がご専門の人に読んでほしい。もちろん、初学者にも。 脳脊髄の読影のおもしろさが伝わってきます。

p.160 のタイトルの remote cerebellar hemorrhage が remote cerebellar atrophy と誤植になっているのは惜しいですけどね。

第3章の読影基礎編は言語学やら論理学やら出てきて、大学生時代にソシュールやらレヴィ=ストロースやら読んで頭の痛くなった私でも なんとか最後まで読め、結構ためになりました。

それにしても、下野太郎症候群(著者の造語)という言葉があるとは知りませんでした。

アメリカの放射線科医の使う「シマウマ・リスト」というのがよく出てきますが、あれはアフリカからの留学生に教えるときはどう言うんですかね。

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