月蝕島の魔物 / 田中 芳樹
![]() |
月蝕島の魔物 (ミステリーYA!)
田中 芳樹 理論社 2007-07 売り上げランキング : 284160 by G-Tools |
★★☆☆☆
田中芳樹のヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作の第一作。
自転地球儀世界シリーズや『ラインの虜囚』、『バルト海の復讐』路線でしょうか。
あと、『カルパチア綺想曲』、『アップフェルラント物語』もあったね。ああいうジュブナイル小説といった感じです。
ブックオフで105円だったので買ってしまった。
*
スコットランド近くにある月蝕島の沖で氷山に閉じ込められた謎の帆船(スペイン無敵艦隊の一隻)が発見されたということで、冴えない主人公(ニーダム青年)とその姪メープルが事件に巻き込まれていくという話。
ディケンズとアンデルセンが登場しますが、事実として実際にアンデルセンがディケンズ宅に滞在していたことがあるようで、それが物語の背景になっています。
*
謎の怪物が出てくるストーリーはまあ置いておいて・・・当時のイギリスの社会がよくわかるところが面白い。
資本家階級の勃興、アヘン戦争の背景、女性の社会進出に対する偏見など・・・
まあ、ネタがまあまあおもしろいのですが、ストーリーは子供向けなので、いい大人がしいて読む必要はありません。
やっぱり田中さんは中国モノかな。
関連記事
###
関連記事
-
-
金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの? / 堀江貴文
金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの? 堀江貴文 西原理恵子
-
-
“普通の人"だから勝てる エナフン流株式投資術 / 奥山月仁
★★★★☆ サラリーマン投資家エナフンさんの本は評判がいいので読んでみました。 日本
-
-
御隠居忍法 – 唐船番 / 高橋 義夫
御隠居忍法 - 唐船番 (中公文庫) 高橋 義夫 中央公論新社 200
-
-
京都ぎらい (朝日新書) / 井上章一
京都ぎらい (朝日新書) 井上章一 朝日新聞出版 2015-09-11 売り上
-
-
新・資本論 僕はお金の正体がわかった (宝島社新書) / 堀江 貴文
新・資本論 僕はお金の正体がわかった (宝島社新書) 堀江 貴文 宝島社
-
-
歴史の夜咄 / 司馬 遼太郎、 林屋 辰三郎
歴史の夜咄 (小学館ライブラリー) 司馬 遼太郎 林屋 辰三郎 小学館 19
-
-
バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか / ジョージ・S・クレイソン(4)
★★★☆☆ 前回の記事「バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか /
-
-
父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え / ジェイエル・コリンズ(2)
★★★★☆ 以前の記事「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え / ジェイエ
-
-
神経内科へ来る人びと / 米山 公啓
神経内科へ来る人びと (ちくま文庫) 米山 公啓 by G-Tool
-
-
なぜ「反日韓国に未来はない」のか / 呉善花
なぜ「反日韓国に未来はない」のか(小学館新書) 呉善花 小学館 2013-12-
- PREV
- 【謎の円盤】Felica[6] Scene(情景)
- NEXT
- 韓国船沈没事故 実は島に近いところ?