マグロは時速160キロで泳ぐ―ふしぎな海の博物誌 (PHP文庫) / 中村 幸昭
公開日:
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最終更新日:2015/10/05
読書
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★★★☆☆
著者は初代鳥羽水族館館長 中村幸昭 さんで、2005年に亡くなっています。
秋篠宮殿下の師匠みたいなこともされていたようで、ジョーク本も出していて、話もうまかったようです。
こんな人> 中村 幸昭(なかむら はるあき)館長
多くの魚貝をはじめとした水棲生物を紹介。
私が面白く思ったことを列挙します。
へー の数々
- ウナギの嗅覚は魚類の中でもトップクラス
- コバンザメは硬骨魚
- コバンザメをはがすには 前方にすべらせて吸盤の力を弱めてから
- サンマはダツ目、トビウオもダツ目
- ダツ目の魚卵には細長い付着糸がある
- イシダイとイシガキダイの交雑種が近大でつくられてキンダイと命名された
- ウツボはウナギ目で、レプトケファルス期がある
- カツオノエボシの死骸は非常に綺麗であるが、毒は健在
- サメは軟骨魚のため化石になりにくい
- サメは卵胎生と卵生があるが、卵生でも受精は体内で行われる
- スッポンに噛みつかれたら水に入れる
- スッポンは冬眠中肺呼吸なしでも生きていける(腸呼吸やエラ状の組織で呼吸?)
- ミノカサゴやゴンズイに刺されたらお湯につけてもみだす
- ウミタナゴはタナゴ(淡水魚)と似ているが違う種類で、卵胎生
- イカは触腕が生殖腕だが、コウイカは第5腕も使うようだ
- タコは右第3腕が生殖腕
- タコは陸上でも目が見える
- タツノオトシゴはオスが哺育嚢で子供を育てるが、親が生まれた子供を食べてしまうことがある
- ティラピアは獰猛で他の魚を襲って食べてしまうが、共食いはしない;ただし、求愛行動に失敗すると相手を食い殺すことがある
- ティラピアのメスは口の中で卵を孵化させる
- ペンギンは北半球には水族館を除いては生息していない
- ペンギンはヒョウアザラシやシャチが天敵
- フンボルトペンギンは暑さに強く、冷房設備が不要;2個の卵を産み、オスとメスが1羽ずつ生まれる
- アザラシは丸太状のままだが、アシカは後ろ足を前足より前に出すことができる
- イッカクの角はオスだけにあり、左上第1歯が成長したもの;角は必ず左巻き
- シャチはゴンドウクジラ科
- バイカルアザラシの皮下脂肪は体重の 45%;ラッコは1.8%
- ラッコはイタチ科;毛は哺乳類中最大の密度を持つ
- シーラカンスの脊椎は椎体だけで椎弓がない;脊髄はその背側に並走するだけ
- シーラカンスも卵胎生;浮袋はあるが、気体は含まれず脂肪で満たされている
- チョウザメは硬骨魚でも軟骨魚(サメ)でもなく硬鱗魚に属す
- ボラはトビウオに近い種類で、トビウオから胸びれをとるとよく似ている
- ボラはメスの10倍オスがいる
- カラスミを作るには長崎以南に産するボラでないといけない(ほかの地域のボラは卵巣が小さい)
- マンボウの脊髄は脳より短い(1.5cm程度)
- マンボウの稚魚は普通の魚と同じ形状をしている
- カニのゾエア幼生はヒトを刺す
- フグを河豚というのは中国にいる淡水産のメフグからきている
- フグ毒のテトロドトキシンを飲んだ場合すぐ吐かせてロウソクの粉末を飲ませる
- フグの仲間のハリセンボンは無毒でおいしい
- アワビの穴は呼吸孔で 6個以下;トコブシは 6個以上
- カキは性転換する;栄養が豊富だとメス、不良ならオスになる
- 韓国から輸入されているのはシナハマグリで、チョウセンハマグリは日本産
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