街道をゆく 24 近江散歩、奈良散歩 / 司馬遼太郎
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読書
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街道をゆく 24 近江散歩、奈良散歩 (朝日文庫) 司馬 遼太郎 朝日新聞出版 2009-01-09 売り上げランキング : 179443 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★☆☆
司馬遼太郎の小説は大部分読みましたが、歴史紀行の『街道をゆく』シリーズは読んでおりません。全43巻もあるしね。
この24回は自分の住んでいる近江が取り扱われているので買ってみました。
近江と言ってもほとんどが東から南のほう、今で言うと近江八幡~彦根~長浜あたりが取り上げられています。
「姉川」では浅井長政の人となり、心情が描かれていて、信長を裏切ったわけが得心がいきました。
彦根の金阿弥という人のエコロジカルな心遣いなどはこの本で初めて知りました。
「~させてもらう」という言い方、考え方は他力本願が宗旨の浄土真宗のものという話も初耳。
奈良編では 1000年以上続いてきた東大寺修ニ会(お水取り)の話が詳細で面白いですね。
東大寺では葬儀というものはやらない(葬儀は仏教が行うものではないという本来の仏教の教義を守っている)ため、東大寺の僧が亡くなったときはほかの寺(空海寺という)が葬儀を執り行うという話も初耳。
ああ、おもしろかった。知的満足感が半端ないですね。
このシリーズ、ほかも読んでみますか。
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