指揮者の名盤 / 本間 ひろむ
指揮者の名盤
指揮者の名盤 50人のマエストロを聴く (平凡社新書) 本間 ひろむ by G-Tools |
著者は文筆業で、音楽家ではないようです。
内容はほとんど他の書籍から寄っているような感じで、あまり得られるものがありませんでした。
個人的な好き嫌いで書いてあるところが多いのですが、そこがかえって面白いかもしれません。
私の好みとは違いますが。
冒頭でトマス・ビーチャムの話が紹介されています。
この人、指揮者によくあるサーの称号を持っているのですが、指揮者の功を認められてサーをもらったのでなく、もともとの貴族。
父親の財産でロンドン・フィル、ロイヤル・フィルを作ったのですね。
モーツァルトの時代の貴族は自分の楽団を持っており、作曲家兼指揮者を雇っていたのですが、この人は貴族にして自分が指揮をしたいので楽団を作った、と。
道楽もここまでくれば立派ですね。
しかし、指揮者というのは不思議な職業ですね。
自分の解釈を 100%表現したければ、今の時代では自分でシンセサイザーのコードを書けばいいのかもしれませんが、あの時代では自分の言うことをきいてくれてしかも上手いオケが必要だったのですから。
しかも演奏にはベストがないわけで。
私にはできないので、ただただ仰ぎ見るだけですが。
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