友達100人・・・あと100人できるかな
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ある本に載っていた話。
進化心理学という学問があるらしい。
その研究者の R・ダンパーは 複数の種類のサルについて、その形成するグループの規模 と 大脳新皮質の広さとの関連を調べたところ、正の相関があることを発見しました。
そして、ヒトのグループの大きさを ヒトの脳の大脳新皮質から類推すると 150人程度ということがわかったそうな。
つまり、強い絆を持っていっしょにやっていける仲間ってのはせいぜいその程度なんです。
戦争ってのは人数が多ければ多いほど有利なのに、ローマ軍や旧・日本軍でも一個中隊の規模は 150-200人くらいであったようです。
つまり、200人以上のグループを統制するのはヒトの能力的には かなり無理があるということを示唆しています。
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私の場合、団塊の世代と段階ジュニアの世代に挟まれた世代になるのですが、同級生(学年が同じ)の数は小学校が270人、中学が 600人、高校が 230人、大学が 120人ですね。
さすがに中学の同級生は全員知らないですが、当時も今も 600人全員が仲間という意識もなかったですね。
同級生ながら全く無関係の人というのが多数いましたし、いても不思議でもなかったし、という感覚。
でも、高校、大学はさすがに連帯感が強固にありました。
それは自分が成長したからかな、と思っていましたが、単に脳の働きのせいなんですね。
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さて、これをうまく活用する方法はないか?
今ほとんど数人で仕事をしている私にはなかなか活用する場がないですけど、大きな組織においでの方はうまく利用してください。
「私の担当する顧客が200を超えた!もうこれ以上は担当できません!増員を!」
とか?
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医師の世界に無理にあてはめると・・・
医局でも 200人を超えたら結束力はなくなってバラバラになるのではないでしょうか。
ひょっとしたら、学会とか専門医会とかもそうなのでは?
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元ネタ> http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1764
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