甦る日本史〈1〉古代・貴族社会篇―頼山陽の日本楽府を読む / 渡部 昇一
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読書
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甦る日本史〈1〉古代・貴族社会篇―頼山陽の日本楽府を読む (PHP文庫)
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★★★★☆
頼山陽が書いた「日本楽府(にほんがふ)」という本があるそうです。
日本の歴史のいろいろな名場面を頼山陽が漢詩に詠んだものなのだそうです。
それが漢詩として優れているのはもちろん、その内容にまで着目したのが渡部昇一先生。
この頼山陽の『日本楽府』をさらに詳しく解説することで日本史を深く掘り下げようという意欲作。
これはなかなかいいところに目をつけたものだと思います。
頼山陽の日本史のとらえ方で江戸時代の日本人の見方がわかりますし、その頼山陽の見方を現代人が批評すると面白いですし、さらに現代人がストレートに古代人を見るのとの対比ができます。
ということで、複合視点が持てるわけです(書き手にとってはラクに紙面も稼げると)。
日本史のみならず、さらに漢詩の素養がついたら、ボク(読み手も)どうしよう・・・と。
二重三重の意味でとってもお得な本かもしれません。
さらに続編(全3巻)や古代史部分を独立させたものもあるようで、続きを読むのが楽しみになってきますね。
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