巡航ミサイル1000億円で中国も北朝鮮も怖くない (講談社+α新書) / 北村 淳
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巡航ミサイル1000億円で中国も北朝鮮も怖くない (講談社+α新書) 北村 淳 講談社 2015-03-24 売り上げランキング : 79416 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★★☆
中国、北朝鮮(+ロシア、韓国)の巡航ミサイル、弾道ミサイルが日本に向けられていることはご承知でしょうが、それらをイージスシステムなどの高度なミサイル防衛網で全部叩き落せるわけではありません。
日本のミサイル防衛網はアメリカの5段階システムのうち2段階しか実装していないものですし、中国や朝鮮半島からの距離が短いので多数のミサイルを一度に発射されると時間的余裕がなく、撃ち漏らしがかなり出ます。
しかも向こうはレーダーサイトや原子力発電所などを狙い撃ちしてくるのです。
これらのミサイルに対して、防御ばかりではいくらミサイル防衛網を強化しても限界があります。ミサイル防衛網は非常に高額ですし。
ではどうするのがいいのか著者は明快な答えを教えてくれています。
ミサイル攻撃の原点(基地、地上移動式、潜水艦、攻撃機、水上艦)を発射直前に叩くのがその答えです。
これらを巡航ミサイル(アメリカ製トマホーク)で叩くのです。
トマホークは実戦経験が豊富で、精度は5m以内。1本1億円程度と安価なので、1000億円で 1000本も買うことができます。
ミサイル防衛網が兆クラスのお金がいるのに対し、非常に安価です。
これで共産党幹部の自宅、別荘、共産党のオフィス、軍事施設などを選択的に破壊するわけです。
共産党幹部は「上海が灰になったところで我々は戦争を続行できるが、アメリカはサンフランシスコが壊滅したら戦争続行は不可能だろう(世論が許さない)」と言ってのけるような人たちですので、自国民の命がいかに侵されようが意にも解しません。
しかし、自宅や別荘が破壊されるのは死ぬほど嫌なので、日本が巡航ミサイルを持つと、日本にちょっかいを出すことをためらうようになり、すごい抑止力になるわけです。
日本も自前で巡航ミサイルを開発すればいいのですが、バカな政治家が邪魔をするので作れません。トマホーク購入でさえも邪魔をしてくるものと思われます。
しかし、対艦ミサイルは開発中ですから、これは射程を伸ばせば巡航ミサイル用に使えますね。
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