経済で読み解く豊臣秀吉 東アジアの貿易メカニズムを「貨幣制度」から検証する / 上念司
公開日:
:
最終更新日:2018/05/14
読書
![]() |
経済で読み解く豊臣秀吉 東アジアの貿易メカニズムを「貨幣制度」から検証する 上念 司 ベストセラーズ 2018-03-20 売り上げランキング : 2430 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★★☆
上念さんの「経済で読み解く」シリーズの最新刊。
豊臣秀吉の経済センスはなかなかに優れていたが、とんでもない失敗があったと指摘されています。
それはコメを基軸通貨の一つにしたこと。
コメを通貨にするのは信長は禁止したのですが、秀吉が復活させて家康はコメを貨幣よりも重んじてしまった。
そのため江戸時代は大デフレ時代になり、冷害でコメの不作が続くと、食料である実体と貨幣の両方が不足して庶民は大層な痛手を負ったわけですね。
信長のように貨幣の使用(当時の貨幣は明より輸入)を推し進めていけば、自然に外交もさかんになり、海外情勢にも詳しくなり、朝鮮出兵もしなくてよかったかもしれません(朝鮮ではなくマニラやシンガポールを押さえるのが得策だそうです)。
秀吉が日本をランド・パワーの国からシー・パワーの国へとこの時期に変革させていたら、今のイギリス連邦と同じようなものが太平洋を中心にできていたかもしれません。
秀吉がああもポンコツにならなければ・・・と上念さんは繰り返し嘆いています。
###
関連記事
-
-
AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか / 中原圭介
★★★☆☆ 2018年秋に出版された本です。 日本の人口減少の分析ですが、その
-
-
絶妙な手帳メモの技術 / 福島 哲史
絶妙な手帳メモの技術 福島 哲史 明日香出版社 2005-11-30 売り上げ
-
-
知らなかった! 驚いた! 日本全国「県境」の謎 /浅井建爾
知らなかった! 驚いた! 日本全国「県境」の謎 (じっぴコンパクト) 浅井 建爾
-
-
百科事典の存在意義をみんな誤解していますよ
先ほど、読書猿Classic: between / beyond readers というブログの
-
-
調べる技術・書く技術 / 野村 進
調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940) posted with a
-
-
貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
★★★☆☆ まだ全部読んでおりませんが、非常に面白い本です。 貧困がどうしてなくなら
-
-
とんち探偵一休さん 謎解き道中 / 鯨 統一郎
とんち探偵一休さん 謎解き道中 (ノン・ノベル) 鯨 統一郎 祥伝社
-
-
嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書) / 倉山 満(2)
嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書) 倉山 満 扶桑社 2013-11-30
-
-
新・資本論 僕はお金の正体がわかった (宝島社新書) / 堀江 貴文
新・資本論 僕はお金の正体がわかった (宝島社新書) 堀江 貴文 宝島社
-
-
シュレディンガーの猫は元気か―サイエンス・コラム175 / 橋元 淳一郎
シュレディンガーの猫は元気か―サイエンス・コラム175 (ハヤカワ・ノンフィクシ







