アメリカと中国は偉そうに嘘をつく / 高山正之
公開日:
:
読書
★★★☆☆
月刊誌「正論」の連載コラム「折節の記」の 2011年12月号~2015年2月号の記事に加筆したもの。
アメリカとチャイナの反日プロパガンダの例を挙げたら1冊の本ではとても収まりませんでしたということがよくわかる本。
第一章が「そろそろ白人の腹黒さに気づいたらどうか」ですから、いきなりワクワクしますね。^^
メイフラワー号に乗ってアメリカにやって来た清教徒に関する美談を日本では教えていますが、彼らはみかねて七面鳥をくれた酋長を殺し、頭蓋骨を20年も晒し者にし(信長もビックリ)、酋長の土地や財産を奪い、その妻子を奴隷商人に売るという極悪非道の奴ら。
宗教弾圧を避けて新天地を求めた無辜の人たちのように教えている日本の教科書にあきれます。
南京大虐殺のウソを唱え始めたのはアメリカ、メキシコをだましてカリフォルニアをだましとったのもアメリカ、フィリピンで非戦闘員を20万人も虐殺したのもアメリカ、ハワイ王国を滅ぼしたのもアメリカ、ネイティブ・アメリカンもベトナムも非戦闘員を真っ先に虐殺する極悪非道のアメリカ。
京都にも原爆を落とす予定であったが、広島と長崎が実験対象としてより優れていたから落とさなかっただけ。
非戦闘員を殺すというのは相手の戦意を喪失させる効果だけでなく、相手を根絶やしにするという意味があるわけです。
日本を占領したマッカーサーにルーズベルトは日本人は日本列島に閉じ込め根絶やしにせよとの命を送っていたとか。
マッカーサーが天皇陛下と会ってちょっとだけ改心した(でもひどいことはイッパイやった)からなんとか助かったという話。
このように、チャイナの章を読む前にアメリカの分だけでいい加減お腹いっぱいになってゲップがでるのでした。
###
関連記事
-
-
朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論 (朝日新書) / 橘 玲
朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論 (朝日新書) 橘 玲 朝日新聞出
-
-
定説だってウソだらけ / 日垣 隆
定説だってウソだらけ (WAC BUNKO) 日垣 隆 ワック 2008-0
-
-
“脱グローバル化”が日本経済を大復活させる / 三橋 貴明
“脱グローバル化"が日本経済を大復活させる 三橋 貴明 青春出版社 2012
-
-
しびれるブランドを作ろう / 中谷 彰宏
しびれるブランドを作ろう しびれるブランドを作ろう―顧客満足の具体例60 中谷
-
-
週2日だけ働いて 農業で1000万円稼ぐ法 / 堀口博行(2)
★★★☆☆ 以前の記事「週2日だけ働いて 農業で1000万円稼ぐ法 / 堀口博行」の続
-
-
逃げて勝つ 投資の鉄則 大負けせずに資産を築く10年戦略/ 田中 泰輔
★★★★☆(すばらしい良書) 2020年11月に出た本で、比較的最近の情勢まで含まれて
-
-
子どもにウケる科学手品77―簡単にできてインパクトが凄い (ブルーバックス) / 後藤道夫
子どもにウケる科学手品77―簡単にできてインパクトが凄い (ブルーバックス) 後藤
-
-
世界「民族」全史――衝突と融合の人類5000年史 / 宇山 卓栄
★★★★☆(すばらしい) 著者の前著「民族と文明で読み解く大アジア史 / 宇山卓栄」はアジ
-
-
世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか? / 戸塚隆将
世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか? 戸塚隆将 208 朝日新聞
- PREV
- 変見自在 ジョージ・ブッシュが日本を救った / 高山正之 (2)
- NEXT
- 2019 祇園 お化け