本当は恐ろしい江戸時代
公開日:
:
読書
SBクリエイティブ
売り上げランキング: 515,863
★★★☆☆(オモシロイ!)
滋賀出身で元官僚の八幡先生のウンチク本。
いつもながら情報量の多さに感心させられます。
「はじめに」に書かれているとおり、「江戸時代は北朝鮮そっくりの“地上の楽園”だった」ようです。
このように我々が江戸時代に抱いている幻想がどんどん打ち壊されていきます。
300年近くも鎖国して、まともな農政もしないので餓死者が続出し、山ははげ山だらけ(植林は明治になってから)。
教育水準が高かったというのもウソで、寺子屋で教えたのはせいぜいひらがなくらい。
藩校では漢籍を教えてもそろばんを教えず、当時の武士はほとんどが算数ができなかったとか。今の財務省役人が文系出身で経済学も学んだことがないというのに似ています。ですから今と同じように経済政策はてんでだめ。特に松平定信が最低ですね。
「鎖国したので植民地にされなかった」という人がいますが、それは逆だとか。
最終章では「働くのは嫌いで賄賂が大好きなのが武士」と言い切られています。関ヶ原や大阪城の戦いで先祖が武功を上げたために遺族年金で暮らしている寄生虫のような存在で、実禄より賄賂に頼り切っていたとか。これじゃあ、隣の国の両班とあまり変わりがないような。
*
など、常識破りのことが書いてあって非常に参考になりました。
###
関連記事
-
-
貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える / アビジット・V・バナジー&エステル・デュフロ(3)
以前の記事「貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える / アビジット・V・バナジー&エ
-
-
無理ゲー社会 (小学館新書) / 橘 玲
★★★☆☆ 橘玲(たちばな あきら)氏の新作。 最近の若者は人生を無理ゲーのようなも
-
-
街道をゆく (15) 北海道の諸道 / 司馬遼太郎
街道をゆく (15) (朝日文芸文庫 (し1-16)) 司馬 遼太郎 朝日新聞社
-
-
終生 知的生活の方法~生涯、現役のままでいるために (扶桑社新書) / 渡部昇一
終生 知的生活の方法~生涯、現役のままでいるために (扶桑社新書) poste
-
-
「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く / 小阪裕司
「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く (角川oneテー
-
-
超ブルーノート入門―ジャズの究極・1500番台のすすめ / 中山 康樹
超ブルーノート入門―ジャズの究極・1500番台のすすめ (集英社新書) 中山
-
-
医療大崩壊 (講談社文庫) / 藤田 紘一郎
医療大崩壊 (講談社文庫) 藤田 紘一郎 講談社 2009-02-13 売
-
-
なぜあの人は感情の整理がうまいのか / 中谷彰宏
なぜあの人は感情の整理がうまいのか 中谷 彰宏 中経出版 2012-11-17
-
-
民族と文明で読み解く大アジア史 / 宇山卓栄
★★★★☆(イケガミ本よりはるかにわかりやすい) 民族という視点からアジアの歴史を明解に解
-
-
未来年表 人口減少危機論のウソ / 高橋洋一(3)
未来年表 人口減少危機論のウソ (扶桑社新書) posted with ama







