知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語 / 橘 玲 (2)
公開日:
:
最終更新日:2021/01/16
読書
橘玲(たちばな あきら)の 「知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語 (幻冬舎文庫)」は以前紹介しました。
「雨の降る日曜は幸福について考えよう」という書籍を5年後に加筆訂正して、改題したものです。
「雨の降る日曜は幸福について考えよう」も もともとは日経新聞などのコラムに連載していたものがベースになっています。
*
今回読み直したのは、間違ってカバンに突っ込んでしまったから。
電車内で読み出すとすぐに「あ、これ前に読んだやつだ」と気づいたのですが、面白くて一気に読んでしまいました。
*
今回特に面白かったのは、p188 の「公務員は障害者に席を譲れ」というコラム。
筆者が区役所の出張所に行くと、片腕のない青年が窓口をやっていて完璧な仕事(証明書の発行)をしてくれたという出来事にふれ、「世の中にこれだけ障害者に適した職場がありながら、なぜその場所を健常者が独占しているのだろうか」と思ったとのこと。
日本には 300万人の身体障害者、50万人の知的障害者、200万人の精神障害者がいます。
国家公務員は 64万人(約24万人は自衛官)、地方公務員は 300万人いるので、可能な部署(つまり総合職、事務職のほとんど)で障害者を優先して雇用すれば、彼らに生きがいを提供できるという目的以外に、自治体の福祉関連の出費も抑えられるという非常に大きなメリットも享受できるわけです。
あぶれた健常者はもっと生産的な仕事につけば、日本全体がもっとハッピーになれるというメリットしかない素晴らしいアイディアですね。
*
【関連記事】
###
関連記事
-
-
雪猫 ― 鬼悠市 風信帖 / 高橋 義夫
雪猫―鬼悠市 風信帖 (文春文庫) 高橋 義夫 文藝春秋 2010-02-1
-
-
ムーン・ロスト / 星野 之宣
ムーン・ロスト (講談社漫画文庫 (ほ2-5)) 星野 之宣 講談社 2006
-
-
金持ちになる男、貧乏になる男 / スティーブ・シーボルド
金持ちになる男、貧乏になる男 スティーブ・シーボルド 弓場 隆 サンマーク出版
-
-
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか / 美崎 栄一郎
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス) 美崎 栄一郎
-
-
JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則 / ニック・マジューリ(3)
★★★★☆(素晴らしい) 「JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金
-
-
情報系 これがニュースだ / 日垣 隆
情報系 これがニュースだ (文春文庫) 日垣 隆 文藝春秋 2001-03 売
-
-
スピードサービス / 中谷 彰宏
スピードサービス―今を売る51の具体例 スピードサービス―今を売る51の具体例
-
-
ジパング再来 大恐慌に一人勝ちする日本 / 三橋 貴明
ジパング再来 大恐慌に一人勝ちする日本 三橋 貴明 講談社 2009-07-3
-
-
FXママの子育てしながら月収100万円マル秘テク / Mayuhime
FXママの子育てしながら月収100万円マル秘テク posted with am
-
-
富裕層ビジネス 成功の秘訣 / 中谷 彰宏
富裕層ビジネス 成功の秘訣 中谷 彰宏 ぜんにち出版 2006-07
- PREV
- 金持ち父さんの考え方
- NEXT
- 知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語 / 橘 玲 (3)







