*

日本の火山を科学する 日本列島津々浦々、あなたの身近にある108の活火山とは? (サイエンス・アイ新書) / 神沼克伊&小山悦郎

公開日: : 最終更新日:2022/10/19 読書

 

2011年の本。

昔習った「休火山」や「死火山」、「●○火山帯(乗鞍、鳥海など)」などの用語は現在は死語となったようです。知ってたケド。

日本には 108もの火山があるそうで、それらについて「一山いくら」ではなく「一山一山ていねいに」解説してくれています。

もちろん、噴火形式(ブルカノ、プリニー、プレー、ストロンボリ、ハワイ式)や溶岩の種類(パホイホイ、アア、ブロック状)などの基礎知識も解説。

これでブラタモリを観るのに困りません。

当時は死火山と考えられていた御嶽山が 1979年に突然噴火したため、活火山、休火山や死火山の定義が見直されるようになり、これ以後は過去1万年以内に噴火したことがある山を活火山とすることになりました。

御嶽山はこの後 2014年に前触れなく突然噴火して大被害を招いたのですが、この本は 2011年刊行のためそのことは載っていません。

御嶽山の特別性を感じます。

火山と地震は親子の関係ではなく、プレートの動きを親とする兄弟のような関係と書いてあります。

だから噴火予測も火山性地震から必ずわかるものではないようです。仲の悪い兄弟もいるように。

一つの火山がいつも同じ噴火形式をとるとも限らないようです。これは側火口をたくさん持つ火山が多いことからも実感できます。

噴火の死因には噴石に当たる、毒ガスを吸う、火砕流に巻き込まれるなどがありますが、津波により多数の死者が出たケースも結構あるようです。

「島原大変肥後迷惑」の例(1792年雲仙岳)や最近では今年1月のトンガ地震の例などが思い浮かびますね。

トンガ地震の場合は山体崩壊によるものでなく空振が原因だったということも言われましたが。

火山のおかげで楽しい温泉ライフをおくれる日本は恵まれているわけですが、最低限の知識は仕入れておくような注意も必要だなと、いろいろ考えさせられる本でした。

###

 

関連記事

世界史が面白くなる 首都誕生の謎 / 八幡和郎

★★★☆☆ 世界の主要国の首都とその町に関する歴史や逸話を解説しています。ついでにグルメガ

記事を読む

頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか? / 高橋政史

★★★☆☆ 私は無地のノートも好きですが、筆者はとにかく方眼ノートを使えと言います。

記事を読む

The万年筆 / 梅田晴夫

★★★☆☆(The筆年万と違うで) 1974年発売。現在絶版中で入手困難です。 私は

記事を読む

Windows XP インターネット+ネットワーク上級マニュアル

Windows XP インターネット+ネットワーク上級マニュアル―極める!ヘビー

記事を読む

運命の覇者 / 田中芳樹 花田一三六 冲方丁 水野良 七尾あきら

運命の覇者 田中 芳樹 花田 一三六 冲方 丁 水野 良 七尾 あきら 角川

記事を読む

ブログのネタ

* いまブログだけで7つほど書いています(ホームページは別です)。 ネタに困らないの、とよく

記事を読む

あるニセ占い師の告白 / 石井裕之

あるニセ占い師の告白 ~偉い奴ほど使っている!人を動かす究極の話術&心理

記事を読む

日経 Linux 2013年 09月号

日経 Linux (リナックス) 2013年 09月号 日経Linux

記事を読む

有機化学が好きになる―"カメの甲"なんてこわくない! (ブルーバックス) / 米山正信 安藤宏

有機化学が好きになる―"カメの甲"なんてこわくない! 〈新装版〉 (ブルーバック

記事を読む

逆説の日本史 14 近世爛熟編(5) / 井沢元彦

逆説の日本史 14 近世爛熟編 (小学館文庫) 井沢 元彦 小学館 2

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【AI】Nano Banana2 に無茶振り (2) ねぶた祭り

前回の続きで、以前からやってみたかったことを やってみた。 「青

【AI】Nano Banana2 に無茶振り

Gemini にビルトインされている Nano Banana2 という

GS日本株・プラス(通貨分散コース)の配当金額の決め方

毎月配当の投資信託である GS日本株・プラス(通貨分散コース)の配当金

株はずっと上がるもの 誰も書けなかった株式投資の真実 / 広木隆

★★★☆☆(面白かった) マネックス証券のチーフ・ストラテジスト

【AI】Perplexityという検索特化の AI

Perplexity という検索特化の AI があります。 きち

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑