【FX】グリッドトレード(グリッド戦略)
公開日:
:
最終更新日:2023/09/22
マネー
グリッドトレード(グリッド戦略)とは株や外為で昔からよくある方法で、相場に対し等間隔の値幅で複数のポジションを取る戦略です。
FX では某会社のトラリピなどが有名ですね。
直近の最高値と最安値を求め自動的にセッティングしてくれる EA(自動売買プログラム)などもあります。
多くはナンピン戦略と組み合わせているようです。
*
誰も大きな声で言いませんが、ナンピン系グリッドには理論的に大きな欠点があります。
レンジであることが前提で行っているわけですが、レンジは最終的には必ず上下どちらかにブレイクアウトして抜けます。
2度反転しているポイントでは3度めの反転がよくあるでしょう(二度あることは三度ある)。
でも「三度あることは四度はある」は半分くらいは間違っており、四度目以上はないことが多いです。
ナンピンで含み損がどんどん溜まっている状態で、そのまま反転せずにレンジを抜ければ含み損はさらに拡大します。
多くはやがて損切りすることになるか、そのままゼロカットでオダブツとなります。
これがコツコツドカンあるいはコツコツパタンになる理由です。
マーチンゲールを組み合わせるものもありますが、破綻に加速度がつくだけですね。
*
グリッドトレードでもナンピンとは逆にピラミッディング(上昇相場での買い増し、下降相場での売り増し)をしていく戦略をとれば、レンジ内でもそうそう損にはなりませんし、レンジを抜ければ含み益が一気に膨らみます。
つまり、コツコツグイーンになるはずです。
トラリピのようなナンピングリッドは多々あるのに、どうしてそういう商用グリッドサービスがないのでしょう。
それは会社側が儲からないから(逆に言えばトラリピでは確実に儲かるから)でしょうね。
私がこういうサービスをやるとするなら、顧客のトラリピの注文はすべて社内で消化(相対取引)して市場には出しません。つまり自社は有利なピラミッディンググリッドの立場に立てるわけで、絶対に儲かります。顧客の失ったお金をすべて自社の利益として回収できますし、トラリピの手数料やスプレッド、スワップの差額なども手に入り、ウハウハ・・・
というわけで、わたしはトラリピはやったことがありません。
でもナンピングリッド EA では過去に痛い目にあったことがあります・・・
###
関連記事
-
-
スイスフラン暴騰騒動
今朝こんなメールが来てました。使っている FX 業者の OANDA からです。 件名:スイ
-
-
FXブレイクアウトシステムのテスト(2)
昨日のブレイクアウトシステムの検証の続きです。 USDCHF(ドルフラン)日足の成績がいいよう
-
-
【FX】定番のトレンドフォロー EA 10EMAタッチ法
あちこちのサイトで紹介されている定番のトレンドフォロー手法があります。 10EMA と 20E
-
-
FXトレード 2014/1/7
FXトレードの記録です。ようやく OANDA にリアル口座を開きました。早ければ来週あたりに実稼
-
-
【FX】Force Killer という謎EA
Force Killer という EA があります。 以前入手してちょっといじってみたものの、
-
-
【FX】MT4 build1420 の不具合
我々が普通に使っている FX のチャートソフト兼トレードシステムである MetaTrader4(MT
-
-
ブランド品を身に着けているヤツはクソ
Youtube チャンネルで、「歴史的偉人が現代人を論破するアニメ」というものがありまして、その第4
-
-
【FX】平滑化 RSI を使った簡単な EA
今はなき雑誌「FX攻略.com」の 2020年12月に のぶしサンの高速スキャルピング法が載っていま
-
-
【FX】2024年4月第1,2週総括
4月第2週の FXトレード時間が終わりましたので、総括したいと思います。 第1週も併せてこんな
-
-
超シンプルな自動売買プログラム(11) 前週の平均値と逆張り(4) さらに改良型
前回の記事「超シンプルな自動売買プログラム(11) 前週の平均値と逆張り(3) 改良型」ですが、