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モノラルアンプの価値

公開日: : 最終更新日:2024/11/19 オーディオ

モノラルアンプというのはステレオアンプと違い、1つの入力を増幅して出力する増幅器です。
ステレオアンプは左右合計2つの入力をそれぞれ別個に増幅して2つ出力します。

モノラルアンプは普通パワーアンプとして存在し、プリアンプ1台から入力を受けた2台のモノラルアンプがスピーカーを左右別個に駆動します。

モノラルアンプの長所はチャンネルセパレーションがよくなることと スピーカーのドライブが楽になることです。

でもね、チャンネルセパレーションのわずかな向上って意味ないです。
アンプのチャンネルセパレーションって 80 -120dBくらいですよね(数値が大きいほど良好)。
ステレオアンプよりモノラルアンプは 5dB程度セパレーションが向上していることが多いです。

音を聴く段階でヘッドフォンを使わない状況では、左(右)のスピーカーから右(左)耳に音が入るので、チャンネルセパレーションは最悪 10-30dBくらいに悪化するはず。
90dB を 95dB にしても、どちらも最終的には 20dB 程度に落ちてしまうのです。
数dB のチャンネルセパレーションを稼ぐために左右別電源やモノラルアンプを使うのは意味がないですね。

聴くときにスピーカーは使わずにチャンネルセパレーションの劣化しないはずのヘッドフォンを使う場合には、モノラルアンプは有効なはずです。
しかし、2台のモノラルアンプからヘッドフォンの左右のスピーカーに別々に繋いでいる人はいないでしょう。これはステレオアンプで十分ということを示していますね。
ヘッドフォン端子のついていないモノラルアンプもありますし。

しかも LP 好きな人はカートリッジのチャンネルセパレーションが 20-40dB しかないことはあまり重視していないんですよね。
だのにアンプはモノラルでなきゃという人が多い。^^

結論として、モノラルアンプはほとんど活躍の場がないということになりますよね。
うちのモノラルアンプも全く使われておりません。

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