南方熊楠
みなかたくまぐす と読みます。
私がひそかにあこがれている知の巨人はこの人です。
粘菌の研究で有名であるが、じつは隠花植物全般が彼の専門分野。しかし、顕花植物の標本の方が多い。
全く別の学問の民俗学者としても有名。
ごく狭い分野での世界的権威というのは巷にはいっぱいいるが、さらに広いフィールドを有した上で、全く別の専門分野にも優れているというのは、学者として理想的と思いながら、こんなスーパーマンはなかなかいません。
専門は2つ以上ないとただの専門バカから抜け出せませんよね。
さらに熊楠のすごいところは大学などの組織に属さず、師らしい師もおらず、ほとんど独学で学問を身につけたところ。
しかも他人の書いた本をまとめるだけの他力本願的な学者ではなく、膨大なフィールドワークに裏付けられた独創的な研究を行っています。
官立の大学や研究所などから研究費などをもらってぬくぬくと研究したわけでもありません。
中国人の経営する商店に住み込みで働いたりしながら、ですよ。
研究でメシを食っていたわけではないのです。
まさに超天才と言うべきでしょう。
少し能力を分けて欲しいです。
###
関連記事
-
朝日新聞社、記事取り消し謝罪 吉田調書
今月6日に「チョウニチ新聞のは大誤報ではなく捏造」という記事をここに書いて、「誤っても謝らない」
-
ずらす思考法(続き)
放射線科勤務医の方に 大きな病院の勤務医でずっと行くのも一つの生き方。 でもそれでは「○○病
-
本日は人生の中で一番若い日
* 「本日は(残りの)人生の中で一番若い日」 この前読んだ本のなかでこう書かれていた。 *
-
モスキート音 耳年齢
* 以下のHPでモスキート音による耳年齢が測定できます。 > http://www.be
-
日本の大手3大新聞社
* この日曜日に放送された「たかじんのそこまで言って委員会」(東京以外の全日本で放映中)ですが、久々
- PREV
- 謎の感染症が人類を襲う / 藤田 紘一郎
- NEXT
- 運命の人 TV ドラマ