南方熊楠
みなかたくまぐす と読みます。
私がひそかにあこがれている知の巨人はこの人です。
粘菌の研究で有名であるが、じつは隠花植物全般が彼の専門分野。しかし、顕花植物の標本の方が多い。
全く別の学問の民俗学者としても有名。
ごく狭い分野での世界的権威というのは巷にはいっぱいいるが、さらに広いフィールドを有した上で、全く別の専門分野にも優れているというのは、学者として理想的と思いながら、こんなスーパーマンはなかなかいません。
専門は2つ以上ないとただの専門バカから抜け出せませんよね。
さらに熊楠のすごいところは大学などの組織に属さず、師らしい師もおらず、ほとんど独学で学問を身につけたところ。
しかも他人の書いた本をまとめるだけの他力本願的な学者ではなく、膨大なフィールドワークに裏付けられた独創的な研究を行っています。
官立の大学や研究所などから研究費などをもらってぬくぬくと研究したわけでもありません。
中国人の経営する商店に住み込みで働いたりしながら、ですよ。
研究でメシを食っていたわけではないのです。
まさに超天才と言うべきでしょう。
少し能力を分けて欲しいです。
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