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南方熊楠

みなかたくまぐす と読みます。

私がひそかにあこがれている知の巨人はこの人です。

粘菌の研究で有名であるが、じつは隠花植物全般が彼の専門分野。しかし、顕花植物の標本の方が多い。

全く別の学問の民俗学者としても有名。

ごく狭い分野での世界的権威というのは巷にはいっぱいいるが、さらに広いフィールドを有した上で、全く別の専門分野にも優れているというのは、学者として理想的と思いながら、こんなスーパーマンはなかなかいません。

専門は2つ以上ないとただの専門バカから抜け出せませんよね。

さらに熊楠のすごいところは大学などの組織に属さず、師らしい師もおらず、ほとんど独学で学問を身につけたところ。

しかも他人の書いた本をまとめるだけの他力本願的な学者ではなく、膨大なフィールドワークに裏付けられた独創的な研究を行っています。

官立の大学や研究所などから研究費などをもらってぬくぬくと研究したわけでもありません。

中国人の経営する商店に住み込みで働いたりしながら、ですよ。

研究でメシを食っていたわけではないのです。

まさに超天才と言うべきでしょう。

少し能力を分けて欲しいです。

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世界で十本の指に入る学者

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「世界で十本の指に入る」という形容はよく耳にしますが、指が427本ある宇宙生物の世界では「427本の指に入る」という言葉があるのでしょうか。

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「世界で十本の指に入る」人が激戦区の世界のヒトなら大したものですが、そうでない業界のヒトなら・・・この言葉を聞いて、「あの世界、10人も専門家いたっけ?」と思うこともしばしば。

「1人しかいないよな・・・この前 1人死んだし」っていう世界もあります。

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松本清張も書いていましたが、日本考古学の世界がそんな感じで、専門範囲をどんどん狭めて(限定して)1分野1人の研究者という趣きです。

××時代のことをすべて知っている研究者など皆無のようです。

そうやって自分たちを守っているのですね。

在野の郷土史家はその地方のことであれば、どの時代についてもエキスパート(浅いでしょうが)なんですが、大学の先生方は「××時代の前期の××階級の××面における××の研究の第一人者」というのが普通です。

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第一人者じゃなくて、絶滅危惧種の最後の一人みたいなもの。

そして恐ろしいことに大学の医学部も似たようなもの・・・ ああ、おそろしい。

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