*

モーツァルト ピアノ協奏曲「ジュノム」

公開日: : 最終更新日:2016/09/25 音楽 ,

*

ゼルキンのところでピアノ協奏曲でのカデンツァのことを書きましたが、書き忘れたことがあります。

*

2006年のラ・フォル・ジュルネはモーツァルト特集でした。

ラ・フォル・ジュルネがまだ東京でしか行われていないときです。

私はTVでしか観ていませんでしたが、ジャズピアニストの小曽根真がモーツァルトのピアノ協奏曲第9番「ジュノム」を弾くというので注目していました。

*

最初は普通でした。あっけないほど。

しかし、第1楽章のカデンツァが始った途端、一転して会場の空気が変わりました。というか凍りつきました。まったく聴きなれないメロディ。

おい、八っつぁん、これがモーツァルトかい?

小曽根さんのカデンツァはかなり長い時間続き、もう終わるのかどうなのか、それともほんとうに元に戻ってくるのかとオケの連中がどきどきしているのが、かわいそうなくらい伝わってきます。

指揮者も聴衆も困惑。 たぶんリハーサルとは全然違うモノを弾いているのでしょう。

長いカデンツァが終わり、モーツァルトの旋律に帰った途端、会場はほっと安堵の空気に包まれました。

アウフヘーベン・・・

当時先端のモーツァルトと現代先端のジャズカデンツァが高い次元で融合したのです。

カデンツァは第2楽章、第3楽章でも演奏され、終わったときにはブラボーの嵐。

*

いやぁ、カデンツァの醍醐味を知りました。 大昔はこういうのが普通だったんだろうな、と思います。

現代お行儀のいい予定調和のようなコンサートばかりなのはちょっと残念。

現代クラシックのピアニストたちは超絶技巧を持っていますが、このようなカデンツァで楽しませてくれることはほとんどない。

それじゃロボットと変わらないでしょう。

自作のカデンツァ、是非もっとやって欲しいと思います。

###

関連記事

サークル・ワルツ / ドン・フリードマン・トリオ

Circle Waltz Don Friedman by G-T

記事を読む

ベスト・オブ・ベスト フルート名曲集

ベスト・オブ・ベスト フルート名曲集 ガロワ(パトリック) by

記事を読む

ベートーヴェン : ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 「皇帝」

ベートーヴェン : ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 「皇帝」 グールド(グレン)

記事を読む

風-Winds~ナウシカの思い出に捧げる / 藤原真理

風-Winds~ナウシカの思い出に捧げる 藤原真理 コロムビアミュー

記事を読む

【謎の円盤】 幻想交響曲/死の舞踏 フルネ指揮 東京都交響楽団

* 例のアシーネ・シリーズですから、謎でもなんでもないですが、コロンビア原盤。 CD 番

記事を読む

Sonata & Partitas for Solo Violin Vol.1

Volume. 1-Sonata & Partitas Soloist

記事を読む

バーゼル・アンサンブルの芸術 / バーゼル・アンサンブル

バーゼル・アンサンブル バーゼル・アンサンブル 日本コロムビア 2004-0

記事を読む

長岡鉄男のわけのわかるオーディオ

★★★★☆ 今日は外に出ず、本箱の中からこの本をとって読んでました。 オーディオ

記事を読む

亜細亜

亜細亜・シルクロードの旅~東南アジア ツアーLIVE in 1984 喜多郎

記事を読む

Echo / 松居慶子

Echo posted with amazlet at 19.03.05

記事を読む

AIの違い(画像生成編)

AIの違いを画像生成にしぼって試してみました。 次のようなプロン

10,000点以上のフレームTVアートバンドル

またまた Etsy.com で TV フレームアートを購入。10000

『新形三十六怪撰』セットの販売

『新形三十六怪撰(しんけいさんじゅうろっかいせん)』は、幕末か

『徳川時代貴婦人之図』セットの変更

昨日発売した『徳川時代貴婦人之図』セットですが、実際の作品が何枚あ

『徳川時代貴婦人之図』セットの発売

    昨日の記事「『千代田之

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑