2分以内で仕事は決断しなさい / 吉越浩一郎
吉越 浩一郎 かんき出版 2005-04-22 売り上げランキング : 95158 |
*
2回目の読了。
ドイツに本社のある外資系のトリンプの社長時代の効率的な仕事術を紹介。
毎朝8時半から開く早朝会議がキモの一つで、1時間で40~50の項目を処理するというから驚き。
1つの議題にかける時間は最長で2分で、即断即決。もちろん準備不足の議題は翌日にしきり直し。
そうできる根底には、「川があるなら飛び込め」という精神があるという。机上で議論している時間がもったいないので、とりあえずやってみて、だめならさっさと撤退する、と。
ビジネスではお金より時間が大切とおっしゃります。
そのほか、複雑に絡み合った問題も分解して細かく小さくすれば判断できる、会議で決定した仕事には必ず締め切りを設定する、など当たり前ながら実行するのが結構面倒で案外やられていないことも徹底されています。
会議の議事録は30分後には全社員のパソコンと携帯電話に送信されるようになっているのは、同じ情報を共有すると同じ判断、同じ結論に達するようになり、意思統一が図れ、根回しが不要になるから。
*
仕事のスピードを上げるには締め切りを必ず設定し、「いつでもできる」という宙ぶらりんな状況はなくす必要があるという。
有名な毎日12時半からの2時間は「がんばるタイム」。私語や電話を禁じ、机に張りついて集中して仕事する。これがあるので午前中の仕事には自動的に締め切りがつく。
がんばるタイム直前の45分間は早いランチタイムで、外食の人でもレストランが混む前に席が確保されるようにしてある。
原則として残業禁止(罰則あり)というのも有名で、定時になると各部署の電気を機械が自動的に消すという徹底ぶりがすごい。
こういうことの積み重ねで、18年間で社員数はほぼ同じながら売上高は5倍に増えたという。
いやでも増えるわねぇ。
###
関連記事
-
ビジネス・ウエポン 生き残りたいサラリーマンのための発想術 / 大前 研一
ビジネス・ウエポン 生き残りたいサラリーマンのための発想術大前 研一 小学館 2
-
人工知能解体新書 ゼロからわかる人工知能のしくみと活用 / 神崎洋治
★★★☆☆ 著者はテクニカルライターで、文系にもわかるように説明するのが非常にうまいです。
-
「近くて遠い国」でいい、日本と韓国 (WAC BUNKO) / 渡部昇一 呉善花
「近くて遠い国」でいい、日本と韓国 (WAC BUNKO) 渡部昇一 呉善花
-
税金を9割安くする決算期直前の裏ワザ―元国税調査官が明かす決算期ギリギリの節税策 / 大村 大次郎
税金を9割安くする決算期直前の裏ワザ―元国税調査官が明かす決算期ギリギリの節税策
-
超・技術革命で世界最強となる日本 / 三橋貴明
超・技術革命で世界最強となる日本 三橋 貴明 徳間書店 2015-05-29 売
-
「バカな患者!!」―医者からの警告
「バカな患者!!」―医者からの警告 患者を罵倒する医師の会 データハウス 19
-
プロが教えるHow to コンテンツでお金を生み出す方法 / ロバート・ブライ
* 普通の書店では売っていないダイレクト出版の本。 2012年2月刊行(原著は 2010
-
患者さんには絶対言えない 大学病院の掟 / 中原 英臣
患者さんには絶対言えない 大学病院の掟 (青春新書INTELLIGENCE) 中
-
借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記 / 金森 重樹
借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%か
- PREV
- ふざけた遠隔画像診断システム(続き)
- NEXT
- また安いデジカメ見つけた