体系化できる力
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昔私がいたころの京大放射線科の画像診断セクションはすごい人が多かった・・・
研究分野としての臓器別専門医はいましたが、ほとんどのみなさんは generalist で、どんな症例に対してもすごい読影をしておられました。
generalist>specialist
という図式がちらついたものです。
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すごい人はみんな体系化力とそれによって培われた「体系」を持っていたようです。
いろんな知識を自分なりの言葉に置き換えて、自らの「体系」に付け加えていく。
未熟者は枝葉末節の知識を 幹も枝もないところに貼り付けようとするので、さっぱり役に立たない変な知識の木になってしまうのです。
そして時間が経てばすぐに落ち葉になってしまいます。
幹と枝がしっかりしていると、接ぎ木でどんどん大きくしていけます。
つまり、体系ができていると 知識は相互に結びついてさらに強固な構造体になります。
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体系ができていると、大きな間違いはしません。
自信を持って診断に臨めます。
まず、体系を身につけましょう。
そのためには いい教科書をじっくり読む、それが原点です。
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