よくある誤解
*
同窓会なんかで会う、普通の仕事をしている友達(サラリーマン、公務員、主婦など)に
「医者やめて独立したんだって? 大変でしょう」
と言われることがありますが、2つほど誤解があります。
*
1つめは「医者は辞めていません」。
病院の勤務医を辞めただけで、開業しただけです。
ただ、クリニックを開業したわけではなく、株式会社と LLP を始めたわけ。
*
2つめですが、「高給の勤務医を辞めて収入は減ったのではないか」という誤解。
勤務医時代の最後の3年と開業してからの年収をグラフにするとこんなくらい。
あまり正確ではありませんが、だいたいこんな感じ。
開業してから徐々に仕事が増え、ピークで4倍弱の収入になりましたが、週休1日弱でした。これはしんどい。
その後数年で週休4日に変更しました。
それでも年収は勤務医時代の 2.5倍以上。
図の中の黄色の線の退職金というのは勤務を続けて定年までいたらもらえると仮定した金額です。その年ごとの正確な額ではありません。
つまり退職金なんて、独立したら半年から9ヶ月くらいで稼げてしまうちっぽけなシロモノです。しかも1回っきり。
退職金は税金の優遇があるので、手取り(税引き後)で比べると、1年働いたら手元に残る額とだいたい同じと言えるでしょうか。
*
退職金ほしさに定年まで勤めて診断医としては「死んだん医」になってしまうより、現役バリバリの時に独立したほうがいいのではないでしょうか。
診断がメシより好きな人には自信をもってお勧めします。 そうでない方は無視してください。
###
関連記事
-
【お勧めサイト】 遠隔画像診断 UP TO DATE
* 放射線科読影医にお勧めのサイトとしてこちらを挙げさせていただきます。 ⇒ 遠隔画像診断
-
Grant's Atlas of Anatomy, International Edition〈日本向けインターナショナル版〉
Grant's Atlas of Anatomy, International E
-
胸部レ線についての過信
* これを言うとちょっと問題があるのですが、あえて書きます。 他科の医師(主に一般内科の年配
-
『遠隔画像診断起業への道』メルマガ配信中のお知らせ
『遠隔画像診断起業への道』というメルマガは正式配信を先週から開始しました。 昨日、第3号を配信
-
「画像診断クラウド研究会 in OSAKA 2013」のご案内
* お知らせです。 2013年2月2日、「画像診断クラウド研究会 in Osaka 2013
-
画像診断雑記の更新9例目
* * * 画像診断雑記、9例目をアップしました。 いつものネタです。
-
遠隔画像診断ニュース更新
遠隔画像診断ニュースを更新しました。 リクルートが運営する求人サイト【リクナビNEXT】で遠隔画像
-
TeamViewer 遠隔画像診断への活用法
遠隔操作のメリット 「TeamViewer 無料の遠隔操作ソフト 」という記事を書きましたが、
-
遠隔画像診断サービスの値段
* 遠隔画像診断サービスの診断料の価格設定ですが、 ほかより悪いかもしれないが、圧倒的