*

腰椎の圧迫骨折には T1強調画像を

公開日: : 最終更新日:2015/12/12 画像診断 ,

腰椎のMRI は多い時で一日に 15件くらい見ていますが、高齢者に多い圧迫骨折の時期判定に一番有用なのは T1強調矢状断像だと思っています。

最近の若い技師さんは、STIR が大好きなようで、矢状断も(横断像でさえも)STIR を撮ってくれます。

それで時間がなくなったからか T1強調画像 は一枚もないことがある。

STIR は画質が悪いので実際はほとんどありがた迷惑なんですね。

「なんでT1強調画像が1枚もないねん」

と叫ぶことがしばしば。

最低限、T2強調画像(矢状断、椎間レベルの横断像)、T1強調画像(矢状断)の3シリーズで、高齢者の圧迫骨折、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、椎間関節症、骨腫瘍などは十分に診断が可能なことが多いです。

STIR の感度は T1WI よりはいいので、微妙な骨傷(骨挫傷)の拾い上げにはいいと思いますが、そういうものはどうせ放置していても完治しますよね?

###

関連記事

読影レポートの重要性 / CT,MRI を有する単科のクリニックの場合

久しぶりに遠隔画像診断の話ですが、最近2施設ほど顧客の医院が増えました、 どちらも脳外科の単科

記事を読む

線条と線状

よく画像診断報告書に 線条瘢痕 と書いてあることが多いのですが・・・ 線条と線状の違い &n

記事を読む

医知悟は Linux では使えない

* 高槻でいつも読影に使っているサブマシン(Windows7 マシン;Vostro)が先週金曜

記事を読む

no image

とんでもない画像診断システム

   前にもいろいろ書きましたが、今回はとんでもない画像診断システムの話。

記事を読む

孤虫の意味を知っているかい

私は蟲師ではないが、寄生虫の話は大好き。 でも寄生虫そのものが好きではないので、ご安心を。 *

記事を読む

Grant’s Atlas of Anatomy, International Edition〈日本向けインターナショナル版〉

Grant's Atlas of Anatomy, International

記事を読む

画像診断のトリビア / 百島 祐貴

画像診断のトリビア 百島 祐貴 中外医学社 2012-04-15 売り上げラン

記事を読む

「放射線科の診療報酬」の「遠隔画像診断外部委託」について

放射線科の診療報酬 http://www.jcr.or.jp/Medical_fee/inde

記事を読む

遠隔画像診断会社の業務(診断以外)

* 遠隔画像診断会社の業務として、診断以外の雑用が結構あります。 契約など、相手の病院が大き

記事を読む

使いにくい画像診断システム(続き)

* 現在、遠隔画像診断システムを6つ使用している私ですが、他にも簡易システムやら非常勤読影バイ

記事を読む

Windows11 どエラいエラー発覚

https://www.youtube.com/watch?v=7Tp

[FX] 新たな Tokyo Boxプログラム(2)

先日作製した Tokyo Boxプログラムは、少しずつ改良を加えていま

【FX】トレンドフォローの利確にシャンデリア エグジット

トレンドフォローの自動売買プログラム(EA)で、いつも困るのが利益確定

【FX】London Box というプログラム

昨日作った Tokyo Box は東京時間でできたボックスの高値、低値

[FX] 新たな Tokyo Boxプログラム

Tokyo Box(別名多数あり) シリーズは、 値動きの少

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑