奴隷船とメイフラワー号
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遠隔画像診断会社を2つ経験しました。
たとえて言えば、奴隷船とメイフラワー号。
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かたや有力な医師が会社をつくり、画像診断システムを売る会社とつるんで、若い医師(これが奴隷)を引き込んで働かせてお金を得るシステム。
かたや対等関係のある医師が集まって会社または会社以外の組織をつくり、それぞれが役割仕事を分担して行うシステム。神の前では平等と謳ったピルグリム・ファーザーたちのやり方です。
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会社にもいろいろありますが、株式会社では資本と経営の分離ということで奴隷船というシステムを呼び込みやすい体質にあります。頭の古い資本家が紛れ込みやすいシステムとも言えます。
会社では LLC が、会社以外では LLP や NPO が資本家の力をそぎ取りやすくすることが可能なシステムです。実態がどうなるかは別の問題ですが。
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ダウンロード>資金の要らない、失敗しない遠隔画像診断起業のノウハウ
このように現在、遠隔画像診断グループを作るのはほとんど無資本でできますので、これから作る人はわざわざ株式会社を選択する必要はありませんし、診断医として参加するにもしいて株式会社を選ぶ必要はありませんね。
自虐体質の人は別ですが。
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