変なリンパ節転移 直腸癌術後
公開日:
:
画像診断
直腸の右に変な腫瘤
3年ちょっと前に直腸癌(Rs)を手術し、その1年後に、吻合部より尾側の直腸の右に接して小腫瘤が出現。
何度かフォローして少し大きくなったのがこの写真。
普通リンパ節転移と書きますよね。
でも、なんか桑実状で変な感じですね。
リンパ節転移にしては妙な凹凸が?
病理では、「静脈内腫瘍塞栓」だったようです。
腫瘍の発育は局所ごとに差異があるので、肺などではこのような多結節状になって不思議はないです。腫瘍を包む被膜はないですから自由に増大していけます。
リンパ節は被膜が結構硬いので、転移して内部で腫瘍がでこぼこに増殖しても、リンパ節表面はツルツルのことが多いです。
静脈壁は薄く伸展性に富むので、このように腫瘍に合わせて引き延ばされ、腫瘍独自の凹凸が表面にも現れてしまうものと思います。
リンパ節のカワはミカンの皮のようで、静脈のカワはシュウマイの皮のようと例えてもいいでしょう。
*
こういうのを見て、「リンパ節転移じゃないんじゃない?」と言うと かっこいいかもしれませんね。
###
関連記事
-
遠隔画像診断のビジネスモデル(5)
ということで、ようやく遠隔画像診断サービス会社のビジネスモデルの話になりました。 * 遠
-
あこがれのマルチディスプレィ
AREA スパイダーH USBディスプレイアダプタ フルハイビジョン1080P出
-
これは便利なサービス「データ便」
* いくつかの内科開業医さんからの DICOMファイルの受け渡しは、私の借りているレンタルサー
-
クラウド型遠隔画像診断セミナー
2011.02.28(月曜日) 昨年12月18日大阪で行われたイーサイトヘルスケア社主催のク
-
遠隔画像診断の起業で最も重要なポイントは最初の顧客
* イーサイトのクラウド型遠隔画像診断システム DICOM PASSPORT を使えば、後払い
-
LG 23型ワイド IPSパネル/ホワイトLED BLU採用液晶ディスプレイ (4)
LG 23型ワイド IPSパネル/ホワイトLED BLU採用液晶ディスプレイ (
-
ばかげた遠隔画像診断システム(続き)
* 前回書いた遠隔画像診断システムですが、使用料金がかなり安いので結構導入されている方が多いも
-
臨床画像 2017年3月号 Q & Aでおさえる vascular imaging 最重要ポイント
こちらでバックナンバーが買えます(Fujisan.co.jp)臨床画像 2017年3月
-
放射線科医の定年退職
* 診断をやっている放射線科医の話ですけど、ぼちぼち定年退職される方も多いでしょう。 でも一
- PREV
- 真綿(マワタ)は木綿じゃないよ、絹だよ、シルクだよ
- NEXT
- 鉛筆アート まるで写真