*

隠れ脳梗塞

公開日: : 最終更新日:2016/06/25 画像診断

「隠れ脳梗塞」という言葉がひとり歩きしているようです。

「隠れ脳梗塞」=「無症状の微小脳梗塞」という意味に使っているのはいいと思います。

あくまで梗塞(虚血性壊死)が存在すればの話ですが。

ところが、ドックの医師(特に内科医に多い)では梗塞のはっきりしない慢性虚血性変化まで「隠れ脳梗塞」と言っているようです。

そんなことを言い出すと、高齢者のほとんど病的意義のない白質変化まで全部「梗塞」とされてしまいます。

現に田辺製薬のサイトでは

40代では3人に1人、50代では2人に1人、60代では8割以上に「隠れ脳梗塞」が発見されます。

と書いています。

そんなに「梗塞」はないよ。

ドック(と薬)で儲けるためにそう言っているのか、どの部分が梗塞でどの部分はそうでないのかわからないのでそう言っているのか、わかりませんが、どちらにしても大問題です。

梗塞という言葉はあくまで壊死巣が見えるときのみに使っていただきたい、と思います。

「なんちゃって脳梗塞」くらいなら許容範囲かも?

###

関連記事

久々の非クラウド遠隔画像診断システム

高槻遠隔画像診断センターで新しい仕事が始まりました。 今てんやわんやです。 非クラウドシステム

記事を読む

読影レポートの重要性 / CT,MRI を有する単科のクリニックの場合

久しぶりに遠隔画像診断の話ですが、最近2施設ほど顧客の医院が増えました、 どちらも脳外科の単科

記事を読む

【遠隔画像診断】 夜間の救急対応

久々に遠隔画像診断ネタです。 夜間の救急対応は私のところ(LLPテラーク&ラドアシスト

記事を読む

読影所見の書き方

* 読影所見の書き方は人さまざまです。 箇条書きがいいのか、そうでないのがいいのか。最近は箇

記事を読む

ゴーンの初期変化群 Ghon’s complex

ゴーンが出廷したとのニュースが街を賑わした昨日、セカンドオピニオンの患者さんが持ってきた胸部レントゲ

記事を読む

「画像診断雑記」を正式に始めました

*  *  * 【上位版】次世代型サイト作成システム「SIRIUS」 上記のソフトで作っ

記事を読む

左右内耳道の拡張 patulous canal

左右内耳道の拡張例でよくこういうのを見かけます。 中央が膨らんだ形状ですが、左右対称で

記事を読む

平和な連休・・・にしたいですね

* 東京のほうで震度5の地震があったようですね。 連休のため高速道路は相変わらず混んでいるよ

記事を読む

横静脈洞内のクモ膜顆粒

クモ膜顆粒(くも膜顆粒、パッキオーニ小体、arachnoid granulation)とは静脈洞に突

記事を読む

側頭筋付着部付近の線状の骨化?(2)

前回の記事「側頭筋付着部付近の線状の骨化?」の続きです。 たまたま付属していた前額断を見る

記事を読む

インベスコ 世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】

ここで再三紹介しているインベスコ 世界厳選株式オープン【愛称:世界のベ

Zinner症候群

大昔、京都大学の医学部大学院生であったとき(39年ほど前)の話、ある先

白い人が仕掛けた黒い罠:アジアを解放した日本兵は偉かった / 高山正之

★★★☆☆ 著者は元産経新聞記者の高山正之さん。テヘラン・ロ

【AI】Antigravity2.0 で DPI 変換(2)

昨日の記事「【AI】Antigravity2.0 で DPI 変換」の

【AI】Antigravity2.0 で DPI 変換

画像の解像度(DPI)を変換するのには、Photoshop などのソフ

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑