*

画像診断管理加算バブルの崩壊の影響(2) 地方の中核病院の場合

公開日: : 医療, 画像診断

前回はこちら⇒ 画像診断管理加算バブルの崩壊の影響

前回は、

  1. 常勤医のマンパワーの足りない病院が多数あり、これからはさらに常勤医の労働が過酷化する
  2. 能力の足りない常勤医は病院から駆逐される可能性が出てきた
  3. 1と2の理由で、常勤医は減少していくであろう

という予測をいたしました。

書ききれなかったことがたくさんあります。その一つがこれ。

地方の中核病院の場合

都市近郊でない地方の中核病院では、常勤医だけでは業務が回らないために非常勤医を都市から供給していたところが多いですが、これからは難しくなります。

今回の改訂で都市の病院までもが遠隔画像診断から非常勤医にシフトするためです。

要は、新研修医制度と同じような流れです。

非常勤医の立場から考えても、地方の病院に行って一日つぶれるよりは、都市の病院を一日で3つ回る方が楽で、実入りもはるかに良かったりします。

私も京大の大学院時代は和歌山や福井に一日がかりで行っていました。静岡に行っている同僚もいました。

近郊の短時間で仕事が楽で実入りのいい仕事は 上のスタッフが押さえていましたからね。

医局から独立すると、医局以外のルートで近郊の仕事(非常勤読影)がどんどん入ってくるようになり、一日で 3病院を回り、その合間に遠隔画像診断をするという日もありました。こういう日は一日で20万円以上の収入になり、

「これだと週休6日で、勤務医時代の年収と変わらない!

と思ったものです。

もとに戻りますが、地方の中核病院では非常勤医がまず辞めていき、やがては常勤医もいなくなるという結果が予測されます

結局、遠隔地の病院はかなりの部分が遠隔画像診断オンリー(常勤医、非常勤医なし)になる可能性が高いと思っています。

それでいいのですか? 厚労省サマ。

###

関連記事

no image

遠隔画像診断ボランティア

2011.3.19(土)    日本放射線科専門医会・医会のHPで遠隔画像診断のボラン

記事を読む

肝機能が上昇?

久々の医療ネタです。 よく画像診断の依頼書の検査目的の欄に主治医が「肝機能が上昇」と書いてくれ

記事を読む

石綿肺の間違った使い方

石綿肺(アスベスト肺)とは、アスベストの高濃度曝露によって発生する塵肺のことです。 病理組織学

記事を読む

【遠隔画像診断】 夜間の救急対応

久々に遠隔画像診断ネタです。 夜間の救急対応は私のところ(LLPテラーク&ラドアシスト

記事を読む

小保方晴子旋風

* 私はこの手の万能細胞はまったくの門外漢ですが、STAP 細胞を作成した小保方晴子さんの

記事を読む

遠隔画像診断の起業 / 営業について(4)

遠隔画像診断の営業について、あまり語りたくありませんが、いくつかヒントを。 自己ブランドの確立

記事を読む

医療崩壊

2011.3.6(日)  一昨日にも書きましたが、日本の医療の先はまっ暗なのです。  この

記事を読む

レムデシビル本日承認

本日、アメリカのギリアド・サイエンシズが製造している抗ウイルス薬「レムデシビル」が日本で新型コロナウ

記事を読む

珍しい腱板断裂

肩の MRI は毎日数例所見をつけます。 放射線科医の中では多いほうかと思います。

記事を読む

コロナワクチン嫌い

マスゴミがまたワクチン反対キャンペーンを張りそうな嫌な雰囲気ですが・・・ 自分がスーパースプレ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ブレンド3 アイスブレンド 粉(240g×12セット)【小川珈琲 ブレンド3】

京都の小川珈琲さんのコクのある味わいのアイス専用ブレンド。

国芳の猫

歌川国芳(うたがわ くによし、1798–1861)は、江戸時代末期に活

板間クモ膜瘤

よく、クモ膜顆粒と混同されている板間クモ膜瘤についての話です。

日産セレナ e-Power

息子が車を買い替えるとか。 今まで乗った Honda のフリードから

ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資 / ちょる子

★★★☆☆ 育休中にスマホで1億円を稼いだママ投資家として有

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑