画像診断管理加算バブルの崩壊の影響(2) 地方の中核病院の場合
前回はこちら⇒ 画像診断管理加算バブルの崩壊の影響
*
前回は、
- 常勤医のマンパワーの足りない病院が多数あり、これからはさらに常勤医の労働が過酷化する
- 能力の足りない常勤医は病院から駆逐される可能性が出てきた
- 1と2の理由で、常勤医は減少していくであろう
という予測をいたしました。
*
書ききれなかったことがたくさんあります。その一つがこれ。
地方の中核病院の場合
都市近郊でない地方の中核病院では、常勤医だけでは業務が回らないために非常勤医を都市から供給していたところが多いですが、これからは難しくなります。
今回の改訂で都市の病院までもが遠隔画像診断から非常勤医にシフトするためです。
要は、新研修医制度と同じような流れです。
非常勤医の立場から考えても、地方の病院に行って一日つぶれるよりは、都市の病院を一日で3つ回る方が楽で、実入りもはるかに良かったりします。
私も京大の大学院時代は和歌山や福井に一日がかりで行っていました。静岡に行っている同僚もいました。
近郊の短時間で仕事が楽で実入りのいい仕事は 上のスタッフが押さえていましたからね。
医局から独立すると、医局以外のルートで近郊の仕事(非常勤読影)がどんどん入ってくるようになり、一日で 3病院を回り、その合間に遠隔画像診断をするという日もありました。こういう日は一日で20万円以上の収入になり、
「これだと週休6日で、勤務医時代の年収と変わらない!」
と思ったものです。
*
もとに戻りますが、地方の中核病院では非常勤医がまず辞めていき、やがては常勤医もいなくなるという結果が予測されます。
結局、遠隔地の病院はかなりの部分が遠隔画像診断オンリー(常勤医、非常勤医なし)になる可能性が高いと思っています。
それでいいのですか? 厚労省サマ。
###
関連記事
-
-
医療費39兆2千億円 過去最高(3)
特にTVのバカキャスターですが、「医療費が高額になってたいへん」と無知からくるデマを散布しており
-
-
横静脈洞内のクモ膜顆粒
クモ膜顆粒(くも膜顆粒、パッキオーニ小体、arachnoid granulation)とは静脈洞に突
-
-
大きくしないという選択
組織を必要以上に大きくしない 現在、テラークでは顧客病院さんの募集を止めています。 昔からの
-
-
厚生労働省は「人権侵害に当たり、法的にも権限がない」と言うが、それが人権侵害である
この記事(日経はビジネス以外の記事は普通に取材しているのでかなり信頼できる)では、 厚生労
-
-
「パロチンはあります!」とオガタさん
* 幕末の蘭学者で適塾の創始者として有名な緒方洪庵はご存じでしょうか。 その孫に東京帝国大学
-
-
左右内耳道の拡張 patulous canal
左右内耳道の拡張例でよくこういうのを見かけます。 中央が膨らんだ形状ですが、左右対称で
-
-
遠隔画像診断 / サーバーの管理
* 遠隔画像診断サービスを自分で行う場合ですが、 サーバーの管理が大変そう というご質
-
-
胸部レ線は難しい?(トレーニングすれば読めます)
胸部レントゲン写真は奥の深いものですが、きちんとトレーニングすれば読めるものです。 * 多く






