読影 画像診断 ウォーリーをさがせ
*
昨日、来客があって、「画像診断医師はどうやって診断しているんですか」と訊かれて、
「よく知っているものは向こうから目に飛び込んでくる。
あまりよく知らない所見はそれとなく気がつくが、自信がないのでよく熟考して判断を下す。
で、全く知らない病気は気がつかないので診断できない。」
と言いました。
その場の思いつきのようなものでしたが、次のようなシチュエーションを考えてもらうとあながちウソではないなと思います。
「人混みの中でもよく知っている人は向こうから目に飛び込んでくる。
あまりよく知らない人はちょっと似ているなと気がついて、じっと観察して考えて、最後には本人に尋ねる。
全く知らない人はいないのと一緒で、気にならない」
###
関連記事
-
視床は基底核ではありません
諸説あれど、一般的には・・・ 狭義の大脳基底核=被殻、尾状核、淡蒼球 広義の大脳基底核=
-
異常が無くても「異常なし」と一言で片づけないで欲しい
* 以前、画像診断報告書の参照画像の件で、変な要望をいただくことがある、という話をしました。
-
マンソン孤虫のパパはバカボンのパパなのだ
* 寄生虫の話を少し。 私は寄生虫疾患が大好きです。 以前ここでも「孤虫の意味を知っている
-
画像診断雑記という別サイトに難聴の症例を載せました
* 画像診断雑記 というサイトも運営しておりますが、この前、元のデータが吹っ飛んでしまい、ちま
-
使いにくい画像診断システム(続き)
* 現在、遠隔画像診断システムを6つ使用している私ですが、他にも簡易システムやら非常勤読影バイ
-
椎体辷りについてのまとめ
椎体辷り症についてのメモ 辷りの方向は、下の椎体に対して上の椎体が前後どちらかに辷るかを示
-
遠隔画像診断システムの選び方
* ご自分で遠隔画像診断プロバイダを立ち上げるにしろ、どこかの会社に雇われて自宅で読影にするに
-
胸部レ線についての過信
* これを言うとちょっと問題があるのですが、あえて書きます。 他科の医師(主に一般内科の年配
- PREV
- Portrait in Jazz / Bill Evans
- NEXT
- ハードディスク またまた故障