*

個人ベースの遠隔画像診断[3] / 番外編

公開日: : 最終更新日:2014/04/15 医療, 画像診断

遠隔画像診断会社に属さなくても、個人レベルで遠隔画像診断を行うことは可能です、ということを言いたいために書いています。

すでに紹介した通り、インターネットの無料サービスとフリーソフトだけで遠隔画像診断システムを構築することが可能です。

フィルム時代からあった遠隔画像診断

今の若い放射線科医たちは画像はモニタ上で見るのがあたりまえと思っているでしょうが、フィルムで読影していた時代がありました。

そのときはフィルムを送ってもらって読影していました(私は個人でシャウカステンを2台所有しています・・・もう不要だよなあ・・・捨てたいなあ)。

今でも電送なしで行える遠隔画像診断

CD-R を送ってもらって診断することもありました(今でもあります)。

依頼主が患者で訴訟がらみのことが多いので、ご注意を。

番外編 【Osirix Web Portal を使う】

現代に戻ります。

以前紹介した方法のほかに、Macintosh とネットワークの両方に精通(これが結構両立しない)した技師さんなどが病院側にいらっしゃる場合にできる方法を紹介します。

院内の Macintosh(McIntosh と書くとアンプメーカーになってしまう)に Osirix をインストールしますと、Web Portal という ウェブサーバー機能が使えます

そのパソコンをインターネットで公開すれば、世界中からアクセスできます

DICOM ビューワーには Java ベースの Weasis(参考:下の画像)が利用できます。Java なのでインストールが不要で、端末が Mac、Windows、Linux のいずれでも読影が可能です。

ただし、画像を読影医に届けるところを代用するだけですので、他の部分は他の手段で行う必要があります。

たとえば、所見を書くにはデータベースソフトなどを使う必要があります(院内のレポーティングシステムに接続できるようになっていれば別ですが)。

実際に私もある施設で使っています。

速度は非常に遅いです。手間がはぶけることを考えるとましかな、と思う程度です。

【参考】 Windows で開いた Weasis の画面

関連記事

個人ベースの遠隔画像診断[2] / 専用システムを使う場合

個人ベースの遠隔画像診断

###

関連記事

文系の選択プロセス

* 民主党の事業仕分けに如実に見られますが、文系の人たちの選択プロセスには重大な欠点があります

記事を読む

『遠隔画像診断起業道』メルマガテスト配信開始予告

『遠隔画像診断起業道』メールマガジンテスト配信をそろそろ開始します。 タイトル 遠隔画像診断

記事を読む

「ワクチンで治療する」という言葉

TV でアナウンサーやコメンテーターなどが、「ワクチンで治療する」と言ったりしている場面を見ますが、

記事を読む

くも膜下腔と硬膜下腔

  所見をつけたら質問が来ました。 上のような症例で「硬膜下腔に液貯留あり」と書いたら、「脳

記事を読む

画像診断管理加算問題に対する日本医学放射線学会の見解

元ネタ> 平成26年度診療報酬改定における画像診断管理加算に関する施設基準変更についての見解

記事を読む

mucor(ムコール)について

ムコール症という病名があります。 mucor(英語), Mucor(独語) というのはケカビ(

記事を読む

イーサイトのシステムの利点(3)

続きです。 イーサイトヘルスケアの遠隔画像診断システムの利点を紹介します。 前回と対象が変わ

記事を読む

医院開業コンサルタント

医院開業コンサルタントという商売があります。 テナント業者とつるんでいるのではないかと思うくら

記事を読む

画像診断報告書のコピペについて(続)

前回はこちら>画像診断報告書のコピペ 他人の書いた過去所見のコピペが非常識な行為なのか 前

記事を読む

ペッサリーリング

2011.03.01(火曜日)  イーサイトヘルスケアのシステムでは curved

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2025年株式投資 簡単すぎる総括

本日で今年の投資は終わりです。 楽天銀行の現在高は以上の

日本語の教養100 / 今野真二

★★★☆☆ 日本語についての教養本。うんちくエッセイが 10

胸部X線写真の話(2)

昨日の記事「胸部X線写真の話」の続きです。 内科医叩きをやってい

胸部X線写真の話

もう時効だと思うので書きますが、以前に書いたことがあったかも。 又聞

ある甲状腺疾患の話

医師になって放射線科の医局に入って、1年めは大学病院で研修しました。

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑