*

個人ベースの遠隔画像診断

公開日: : 最終更新日:2014/04/10 医療, 画像診断

以前、別のブログ「遠隔画像診断てれらじ庵(独立企業ブログ)」で、

画像診断医と顧客病院側の双方に 元手のかからない遠隔画像診断の方式

をご紹介しておりました。

この方法だと遠隔画像診断に特別な装置は必要ありません。

元手のかからない簡便な遠隔画像診断方式(リンク)

  1. 元手のかからない遠隔画像診断(10年前)
  2. 元手のかからない遠隔画像診断(その2)
  3. 元手のかからない遠隔画像診断(改良版)

上記の「改良版」について説明します。

病院側の手順

  1. 病院で DICOM データを CD-R に焼く、もしくはイメージファイルを作る。
  2. DICOM ファイルの入ったフォルダを Lhaz などのアーカイバでまとめて1つのファイル(ZIPなど)にする(しなくてもOK)。
  3. そのファイルを読影医もしくは病院の有する(レンタル)サーバーに FTP を使って転送する(なければ、無料もしくは有料のファイル転送サービスを使う)。
  4. 依頼用紙はスキャンしてメールに添付して送るか、FAX で読影医に送る(CD-R 内のデータに入っていれば不要)。

読影医の手順

  1. 病院からのデータを開いて、DICOM ビューワー(Apollo View Lite などのフリーのものもある)で見る。
  2. File Maker Pro のようなデータベースで所見をつけて、読影報告書を作成。
  3. 添付画像は画面キャプチャソフトで切り取り、画像編集ソフトなどで編集して報告書に貼り付ける。
  4. 報告書はどんなパソコンでも見られるようにPDF 化するのがよい(PrimoPDF などのフリーソフトで可能)。
  5. その所見(ファイル)をメールに添付して送る。

利点と欠点

やろうと思えば ほとんど無料でできます(インターネット接続料金は要りますが)。

やろうと思えば 即時性もあります。

この方法は主に Windows を使った方法ですが、マックの方は適宜ソフトやメソッドをそれ用のものに置き換えてください。

データベースも無料の Libre Offince などに含まれているものが使えますし、なんでしたら Excel のような表計算でもできてしまいます。データの蓄積や再利用のことを考えますとデータベースソフトを使うのが圧倒的にいいですが。

欠点としては、イーサイトなどの専門システムに比べると、無料のソフトを組み合わせているので操作体系がバラバラで、医師、病院の両者ともに手間がかかりすぎることが挙げられます。

私も何カ所かのクリニックとこの方法を行っていますが、めんどくさいのと時間がかかるため、これ以上増やすことは考えていません。

 

読影報告書(見本)

FileMaker で作ったものでは、こんな感じになります。

実際は PDF ファイルとなっています。

予告

次回は「個人ベースの遠隔画像診断 / 専用システムを使う場合」を掲載する予定です。

専用システムを使うことで、ずいぶん省力化できます。その分多少費用がかかります。

システムは借りるだけなので、あくまで個人で病院から仕事を受けることになります。

関連記事

###

関連記事

月刊インナーヴィジョン11月号

遠隔画像診断てれらじ庵:「月刊インナーヴィジョン11月号」   上記のブログにも書きましたが、

記事を読む

no image

テラーク飲み会 8/25

* 昨日、大阪梅田三番街の 梅蘭 でテラークの宴会。8人参加。 2週間前の一次会に続く二次会とい

記事を読む

画像診断管理加算バブルの崩壊の影響(3)

前回はこちら⇒ 画像診断管理加算バブルの崩壊の影響(2) 地方の中核病院の場合 画像診断管理加

記事を読む

とあるファイル転送型遠隔画像診断システムの欠点

* だいたい仕事が終わったのに帰れません。 高槻遠隔画像診断センターにしかない遠隔画像診断シ

記事を読む

もう非クラウド型遠隔画像診断は使いたくない・・・その理由

* もう時効かな、と思うので書きます。 * ちあきなおみではないが、あれは数年前・・・、私

記事を読む

すぐに眠る法

元ネタ> http://xevra.hatenablog.com/entry/2014/07/1

記事を読む

CPFE(Combined pulmonary fibrosis and emphysema)って

* CPFE(Combined pulmonary fibrosis and emphysem

記事を読む

臨床画像 2021年12月増刊号 Vol.37 No.14 「これだけは見逃したくない重要救急病態の画像診断」

「臨床画像」という雑誌の 2021年12月増刊号です。 広告を除くと 100ページあり

記事を読む

no image

ひどい遠隔画像診断システム

 P■■社(イーサイトでもドクターネットでも医知悟でもありません)の遠隔画像診断端末が高槻

記事を読む

癌検診について

癌検診(ガン検診)についていろいろな人がいろんな立場や観点から述べておられますよね。 結核検診

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【AI】Nano Banana2 に無茶振り (2)

前回の続きで、以前からやってみたかったことを やってみた。 「青

【AI】Nano Banana2 に無茶振り

Gemini にビルトインされている Nano Banana2 という

GS日本株・プラス(通貨分散コース)の配当金額の決め方

毎月配当の投資信託である GS日本株・プラス(通貨分散コース)の配当金

株はずっと上がるもの 誰も書けなかった株式投資の真実 / 広木隆

★★★☆☆(面白かった) マネックス証券のチーフ・ストラテジスト

【AI】Perplexityという検索特化の AI

Perplexity という検索特化の AI があります。 きち

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑