大学院生による遠隔画像診断というか二次チェックしていない遠隔画像診断
公開日:
:
画像診断
*
先週金曜日の飲み会の帰りは大学の後輩の Kくんといっしょでした。
彼は大学院生ですが、いくつかの施設で遠隔画像診断をしております。
「私も20年くらい前に京大の大学院生だったけど、そのときの自分の実力を考えたら怖くて遠隔画像診断なんかできなかったろうな」
と言ったら、彼も
「二次チェックのないところではとても不安です」
と申しておりました。
*
とある検診施設の長をやっている人の話でも、
「大学のやっている遠隔画像診断に依頼を出しているが、大学院生の所見の二次チェックを誰もしていないので肺腫瘤の見落としが多い」
とのこと。
この場合はこの先生が放射線科医でご自分で二次チェックされているからいいのですが、施設内に常勤の放射線科医がいない場合は非常に問題があります。
*
うち(テラーク)の場合は、大学院生だからというわけでなく、誰でも見落としをしうるので基本的に二次チェックをするということにしております。
人手不足なので全例行っているわけではありませんが、これをやることによりクレームがかなり減っていることは確かだと思います。
###
関連記事
-
-
画像診断管理加算バブルの終焉 テラークへの影響
* 画像診断管理加算バブル崩壊をきたした原因となった一部の関係者には猛省を促したいですが、我々
-
-
ひどい遠隔画像診断システム(続き)
P■■社の遠隔画像診断システムの話の続きです。 ただいま午
-
-
医局と系列病院と人間爆弾
* 病院の勤務医の話ですが、ちょっとした病院(大きな病院、公立病院など)であればどこかの大学医
-
-
異常が無くても「異常なし」と一言で片づけないで欲しい
* 以前、画像診断報告書の参照画像の件で、変な要望をいただくことがある、という話をしました。
-
-
無料の遠隔画像診断 (ただしお試し 月5件)
専用システム不要の遠隔画像診断 以前、個人ベースの遠隔画像診断 という記事で、専用システム不要
-
-
Crowned dens syndrome じゃない
以前このような画像が "crowned dens syndrome" の典型像として雑誌や書
-
-
遠隔画像診断のビジネスモデル(3)
ビジネスモデルらしくないので、さらに模式図を補完していきます。 * 上段が従来のファイル
- PREV
- 夢醒往還記 / 井上 祐美子
- NEXT
- Soul Quest / 松居慶子