ばかげた遠隔画像診断システム(続き)
公開日:
:
最終更新日:2014/01/27
画像診断 遠隔画像診断システム
*
前回書いた遠隔画像診断システムですが、使用料金がかなり安いので結構導入されている方が多いものです。
このシステムは読影医(複数対応)側に小さなボックスが配られます。
このボックスはルーター機能もあり、読影ソフト(ビューワー、レポート作成システム)を Java で端末に配信する機能もあります。
ファイル転送型なので、センターから画像ファイルを受信し、記憶媒体にため込むようになっています。
内部の記憶媒体にはハードディスクでなく SSD や メモリーカード(CF,MMC,xD など)を使ったスピンレスなマイクロサーバーとなっています。 ぷらっとホームで売られている OpenBlocks のようなものと考えてもらって結構です。
*
かなり後発のメーカーで、なかなか斬新なアプローチかなと思って、最初は好感を持っていたのですが、導入された最初の製品を見て驚きました。
ディスクの容量がたった 8GB しかなかったのです。
この企業は遠隔画像診断をなめていると思いました。
私は 15年近く 遠隔画像診断をやっておりますが、最初の頃でも 8GB なんて貧弱な容量のシステムはありませんでした。
確か最初は 30GB のハードディスクがついていたのではなかったかと思います。
*
案の定あまりのパフォーマンスの悪さに、次の製品は 16GB に、そしてすぐ 512GB に変更されました。
CPU も高速化されました。
やはり、なめていたようです。
それともどこかで、辛酸をなめたのでしょうか。
*
【関連記事】
ばかげた遠隔画像診断システム
危ない遠隔画像診断システム
とあるファイル転送型遠隔画像診断システムの欠点
ふざけた遠隔画像診断システム(続き)
###
関連記事
-
-
個人ベースの遠隔画像診断[2] / 専用システムを使う場合
「個人ベースの遠隔画像診断」という記事で、 お金のかからない遠隔画像診断法をご紹介しました。
-
-
遠隔画像診断のビジネスモデル(5)
ということで、ようやく遠隔画像診断サービス会社のビジネスモデルの話になりました。 * 遠
-
-
画像診断管理加算バブルの崩壊の影響(3)
前回はこちら⇒ 画像診断管理加算バブルの崩壊の影響(2) 地方の中核病院の場合 画像診断管理加
-
-
異常が無くても「異常なし」と一言で片づけないで欲しい
* 以前、画像診断報告書の参照画像の件で、変な要望をいただくことがある、という話をしました。
-
-
遠隔画像診断で画像診断管理加算はとれません というか とってはダメです
遠隔画像診断で画像診断管理加算はとれません 今、我々の業界で話題になっているのがこれ。 今度
-
-
CPFE(Combined pulmonary fibrosis and emphysema)って
* CPFE(Combined pulmonary fibrosis and emphysem
-
-
月刊インナーヴィジョン11月号
遠隔画像診断てれらじ庵:「月刊インナーヴィジョン11月号」 上記のブログにも書きましたが、
-
-
イーサイトの読影環境がリニューアル
私のメインの環境であるイーサイトの遠隔画像診断システムでは、現在3つのサーバーを使っています。
- PREV
- ばかげた遠隔画像診断システム
- NEXT
- 時をみつめて / 姫神