ばかげた遠隔画像診断システム(続き)
公開日:
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最終更新日:2014/01/27
画像診断 遠隔画像診断システム
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前回書いた遠隔画像診断システムですが、使用料金がかなり安いので結構導入されている方が多いものです。
このシステムは読影医(複数対応)側に小さなボックスが配られます。
このボックスはルーター機能もあり、読影ソフト(ビューワー、レポート作成システム)を Java で端末に配信する機能もあります。
ファイル転送型なので、センターから画像ファイルを受信し、記憶媒体にため込むようになっています。
内部の記憶媒体にはハードディスクでなく SSD や メモリーカード(CF,MMC,xD など)を使ったスピンレスなマイクロサーバーとなっています。 ぷらっとホームで売られている OpenBlocks のようなものと考えてもらって結構です。
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かなり後発のメーカーで、なかなか斬新なアプローチかなと思って、最初は好感を持っていたのですが、導入された最初の製品を見て驚きました。
ディスクの容量がたった 8GB しかなかったのです。
この企業は遠隔画像診断をなめていると思いました。
私は 15年近く 遠隔画像診断をやっておりますが、最初の頃でも 8GB なんて貧弱な容量のシステムはありませんでした。
確か最初は 30GB のハードディスクがついていたのではなかったかと思います。
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案の定あまりのパフォーマンスの悪さに、次の製品は 16GB に、そしてすぐ 512GB に変更されました。
CPU も高速化されました。
やはり、なめていたようです。
それともどこかで、辛酸をなめたのでしょうか。
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【関連記事】
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危ない遠隔画像診断システム
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ふざけた遠隔画像診断システム(続き)
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