*

異常が無くても「異常なし」と一言で片づけないで欲しい

公開日: : 最終更新日:2014/06/05 画像診断

以前、画像診断報告書の参照画像の件で、変な要望をいただくことがある、という話をしました。

http://yiwasaki.com/wp/?p=5745

で、今日はもっとひどい話。

全く異常のない症例の画像診断報告書には、部位と所見(=「明らかな異常は指摘できません。」の1行)でいいはずですが、わけのわからないクレームに

「異常が無いとしても、もっと記述を増やして欲しい」

というものがあります。

単に見栄えの問題のようです。

参照画像をただのオマケとでも考えている人に多いですが、「診断料払ってるんだからもっと書け」というセセコマシイ根性からではないかと思うときがあります。

ラーメン屋のメニューの写真に比べて実物のチャーシューが少ないと文句をこねるようなもの(・・・ちょっと違うか)。

こちらは一応すべてのコマを見て、全部のコマで異常が認められないのだから、「明らかな異常は指摘できません」でいいじゃないですか。

たくさん書いたら読む方もしんどいし、「読み落とし」もおこるのですが。

お互いに忙しいのですから、1行ですめば万々歳じゃないですか。

よほど余裕があるのか、遊びながら医療をやっているのか、ウルオイを求めているのか・・・

少なくともこちらはよけいな仕事をさせられて困ります。

全くナンセンスな話ですワ。

###

関連記事

spared lesion は間違い

* 脂肪肝で、周囲より脂肪浸潤の少ない領域が見られることがあります。 血管支配によることが多

記事を読む

著変とは

   著変という言葉を我々医師はカルテなどでよく使います。  でもこの言葉、

記事を読む

no image

危ない遠隔画像診断システム

* 今日気がついたのであるが、イーサイトのではない ある会社のシステム。 2/14 に所見を

記事を読む

胸部レ線は難しい?(トレーニングすれば読めます) の答え

前回の記事( 胸部レ線は難しい?(トレーニングすれば読めます)  )の胸部レントゲン写真ですが、

記事を読む

イーサイトのシステムの利点(1)

* また、このネタか、と言われる人も多いでしょうが、 イーサイトヘルスケアの遠隔画像診断システ

記事を読む

TeamViewer 遠隔画像診断への活用法

遠隔操作のメリット 「TeamViewer 無料の遠隔操作ソフト 」という記事を書きましたが、

記事を読む

青池嚢胞 Aoike’s cyst 再び

昨夜の症例でまた青池嚢胞に会いました。 18歳男性だそうです(前回は 60歳代男性)。

記事を読む

ひぐちカッター

  昨日、学会で出会った後輩の医師と話していて、一番「使えない画像診断システム」につ

記事を読む

遠隔画像診断の起業 / 営業について(2)

遠隔画像診断の営業について、あまり語りたくありませんが、いくつかヒントを。 インターネットを活

記事を読む

遠隔画像診断のビジネスモデル(5)

ということで、ようやく遠隔画像診断サービス会社のビジネスモデルの話になりました。 * 遠

記事を読む

コンタクトレンズ注文

今年の 5月23日に破損してしまったハードコンタクトレンズですが、なか

【FX】Monopolist という EA(2)

MQL5.com で売られている Monopolist という EA

味のマルタイ 棒ラーメン 醤油とんこつ味

先日買ったセット内に含まれていたマルタイの棒ラーメンの醤油とん

ついに日本のオールドメディアが習近平の失権を問題にし始めた

https://www.youtube.com/watch?v=8mv

マルタイ棒ラーメン 屋台とんこつ味

先日買ったセット内に含まれていたマルタイの棒ラーメンの屋台とん

→もっと見る

  • 2025年7月
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031  
  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑