ガラスの城の記録 (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka) / 手塚 治虫
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これも手塚治虫先生のコミック。アキレタ秋田書店から。
表題作である長編1つを収めています。
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人間を冷凍保存して永遠の生命を獲得する、という装置を作らせ実行した大金持ちの一家の物語です。
その金持ちは息子の一人を生命維持装置のオペレーターとして残し、残りの家族を全員コールド・スリープさせました。
オペレーターの彼が 20年後長兄の一郎を目覚めさせますが、一郎は眠っている間に人間性を失い残忍な性格に変貌していました。
そして惨劇が始まります。
その後、2000年間眠っていた女ヒルンが現れて共鳴しあった 2人がどんどん殺人を犯していくのですが、ヒルンの存在はちょっと余分なような気がします。
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この作品も未完で、「現代コミック」に3ヶ月間連載されたものの、同誌が廃刊になり、2年後虫プロの「COMコミック」で1話が掲載されましたが、この雑誌も廃刊。
手塚先生は再開の意図はあったようですが、残念です。
結末は読者にゆだねられたということでしょう。
後味は悪いものの深く考えさせてくれる作品です。
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