オフマイク録音の場合はニアフィールドリスニングが合理的
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オーディオ
コンサートホールで、オーケストラの録音をするときはオフマイク録音をします。
例えば上の図では黄色の位置にマイクを1本ずつ置くことが多いですよね。
実際はホールトーンを別のマイクで録ってミックスしたりしています。
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この音源を自分の部屋で再生するときは、マイクと同じ位置にスピーカーを置くのがハイファイ(高忠実)ですよね。
でも実際はホールより小さな部屋なので左右と奥に壁があり、スピーカーから 3m以上離れて聴くことが多いわけですから、図の上に表示してみますと・・・
上図の青の位置に座って黄色の位置のスピーカーを聴くわけで、左右のクロストーク(右のスピーカーの音を左耳で聴くなど)や壁からの反射音(リスナーの背部の壁は省略しています)をいっしょに聴くはめになります。
コンサートホールで青の位置で聴く音楽とはかなり違うものになるということはおわかりでしょう。
とてもハイファイとは言えないのではないでしょうか。
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もし、2つの黄色の真ん中付近にリスナーがいれば、左右のクロストークはほぼ無視でき、壁からの反射音もマスキング効果で無視できるので、2つの問題から逃れられるわけですよね。
コンサートホールで黄色の位置(の中間点)で聴く音とそんなに違いはないはずです(音量は同じになるように調整してください)。
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部屋の中で大きなスピーカーで3m以上離れて聴くのが常識と思っている人も多いでしょうが、オフマイク録音の場合には大きな問題があるのです。
ほんとうはマイクと同じくらいの小さなスピーカーで再生して、なるべく至近距離で聴くべきものなのです。
それがニアフィールドリスニングの原理であり、理論的優位点です。
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