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一冊でつかむ日本史 / 武光 誠

公開日: : 最終更新日:2014/04/18 読書 ,

一冊でつかむ日本史 (平凡社新書) 一冊でつかむ日本史 (平凡社新書)
武光 誠
平凡社 2006-05-11
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たけみつ教授の本。個々の人物より、社会全体の変革を追って日本史をまとめた本。

歴史上の有名人の名前や詳しい年代などはほとんど出てこないので、歴史の大筋をつかむのに役に立ちます。

文明が社会を規定するとして、世界の文明の流れを 「精霊崇拝の時代→経験科学の時代→近代科学の時代」 と区分しているのが面白い。

大陸の西の乾燥地帯で発生した大文明(インダス、メソポタミア、エジプト)と東で発生した黄河文明の違いが、日本の文明というか日本文化の独自性を産んだ原因という意見が面白かったです。

縄文人の倍以上の数の「渡来人」の来日により弥生文化が生まれ、中国の文化を吸収しながらも独自の国風文化を産み出したというところが面白いですね。

日本人のなんでも融合してしまう傾向により神道と仏教の習合が生まれ、その後もどんどん他のものを吸収消化していくところは日本人の生まれながらに持っている特長と言えましょう。

南アメリカもカトリック国の侵寇を受けながらも土着の神(太陽神など)とキリスト教をミックスしているところが似ていますが、幕末に日本が彼らと同じように植民地化されなかったのは著者の言うように「日本人」としての団結心があること、教育・文化水準が高かったことによるのでしょう。

日本人は世界のどんな文化(神聖不可侵とされる宗教でさえも)が入ってきても自分風に作り直してしまう・・・この希有な性質が今の付和雷同的な(どいつもこいつもケータイの奴隷のような)若い日本人に受け継がれていることを願ってやみません。

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