遠隔画像診断は遠隔地画像診断である
公開日:
:
画像診断
*
今回の画像診断管理加算問題を見ると厚生省の考えは、
- 画像診断管理加算1は常勤画像診断医(1人め)を雇ったご褒美
- 画像診断管理加算2は体制をより厳密に拡充した場合の常勤医の給料に充てるべき
というもののようです。
*
常勤医がいるところでは「遠隔画像診断は必要ない」とは言っていないが、悪企みで「常勤医を増やさずに加算をとるのは許さない」ということなので、加算をあてにしないで必要なときに使うという本来の状態にもどったわけですが、人間というものは既得権益を失うのは非常に痛手となります。
1万円落とすのは3万円もらい損ねるのと同じくらいの痛手と言いますから。
既得権益に甘えてきた銀行、農家などが政府の補助なしでは自立できないのと同様ですね。どっぷり浸かると抜けだせません。
*
常勤医がいるのに必要な分だけ遠隔画像診断を使って頂いている顧客には、こちらもなにか申し訳ない気がします。
ということで、常勤医のいない、都市から遠方の病院の比重を高めるのがいいでしょう。
そういう意味で、(遠隔画像診断の研究が始まったころの)本来の姿に立ち返り、
太古、遠隔画像診断は遠隔地画像診断であった
現在もかくあるべし
と考えてもいいかもしれません。
###
関連記事
-
-
個人ベースの遠隔画像診断
以前、別のブログ「遠隔画像診断てれらじ庵(独立企業ブログ)」で、 画像診断医と顧客病院側の双方
-
-
画像診断管理加算バブルの崩壊の影響(2) 地方の中核病院の場合
前回はこちら⇒ 画像診断管理加算バブルの崩壊の影響 * 前回は、 常勤医のマンパワー
-
-
遠隔画像診断の起業で最も重要なポイントは最初の顧客
* イーサイトのクラウド型遠隔画像診断システム DICOM PASSPORT を使えば、後払い
-
-
2000万円を不正受給? 彦根市立病院放射線科医師のケース
* 滋賀県彦根市は30日、市立病院放射線科部長の男性医師(46)が3年6カ月にわたって計2
-
-
これから遠隔画像診断を始める人のために ビデオ
ビデオ⇒ これから遠隔画像診断を始める人のために アップロード日: 2010/09/28
-
-
RadFan 2013年1月号
* 拙稿「遠隔画像診断サービス 成功の秘訣 」が載った Rad Fan 2013年1月号 が発
-
-
これは便利なサービス「データ便」
* いくつかの内科開業医さんからの DICOMファイルの受け渡しは、私の借りているレンタルサー
-
-
PET/CT検査の保険適応について
平成22年4月より、PET/CT(ポジトロン断層・コンピューター断層複合撮影)の適用疾患が変