江戸300藩 バカ殿と名君 / 八幡和郎
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読書
★★★★☆(すべての藩を網羅)
江戸時代の三百諸侯たちはどのような政治を行ったのか、部分的には知っていても全員のことは名前すら知らないでしょう。
この本は江戸のすべての”藩”の藩主の名前をリストアップし、それらの中で有名な人の事績をあげています。
それにしてもすごい量ですね(新書ですが、467ページあります)。読むのにだいぶ時間がかかりました。
八幡和郎さんの本はいつもためになります。
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とんでもないバカ殿はあまり登場せず、比較的名君が多かったのにはほっとしました。
松平定信が阿呆だったのは知っていましたが、保科正之も大したことはない(悪どいこともやっていた)と気づかせてくれました。
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名君も時代によって意味合いが違いますし、幕府・家来・領民の視点によっても違うので、トータルでの評価は難しいですね。
産まれた時代や場所を間違えた”名君”が、バカ殿や凡人として死んでいったこともよくあったことでしょう。
とんでもない家臣たちに囲まれて名君になり損なった”バカ殿”もいたでしょう。
まあ、今の殿様たち(都道府県の知事)もとんでもない取巻きに囲まれてしぶしぶ悪政をしいている人が結構いますよね。
それより自分自身が狂っている知事が多いのが悩みのタネですが。
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