血脈の世界史 / 児嶋由枝
公開日:
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読書
★★★☆☆
世界史と言っても西洋史の本です。
王家の血脈にしぼってまとめた本。
断片的な知識が一本につながってエウレーカ感覚が得られます。
ハプスブルグ家、ブルボン家、ホーエンツォレルン家、メディチ家などのメジャーな一族の歴史はもちろん、英国やノルディック三国の王家、ロシアの皇帝一族、リヒテンシュタインやモナコなどの公国についても語られます。
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英国は女系相続もありなので、王朝名は変わるものの母系で前王朝とつながっていることが多いです。
現在のエリザベス女王から代替わりすると、故エジンバラ公の姓のマウントバッテンが前につき、マウントバッテン・ウィンザー朝になるということです。
故エジンバラ公フィリップ殿下はグリュクスボー家(ギリシャおよびデンマーク、ノルウェーの王家であるグリュックスブルク家)出身で、祖父にギリシャ王ゲオルギオス1世、曾祖父にデンマーク王クリスチャン9世、高祖父にロシア皇帝ニコライ1世、高祖母にイギリス女王ヴィクトリアを持つお方。マウントバッテン家は母のお里(ドイツのヘッセン大公の分家)とか。
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ノルディック三国のうち、初代ノルウェー王はデンマーク王(グリュクスボー家)の孫で、国民選挙で承認されたとか。
ノルディック三国のうち、スウェーデン王のみフランスの貴族でナポレオンのライバルであったベルナドット家が継いでいる。
モナコはジェノヴァ出身のグリマルディ家が大公を継いでいるが、男系子孫がいなくなるとフランスの一都市となるというフランスとの協定がある。国が消滅する可能性が高いわけですね。
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などなど、おもしろいことがいろいろ書かれていました。
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