東京帝大教授が教えるお金・仕事に満足し、人の信頼を得る法 / 本多静六(2)
一昨日の記事「東京帝大教授が教えるお金・仕事に満足し、人の信頼を得る法 / 本多静六(1)」の続きです。
本多静六氏はドイツに留学し2年で経済学の学位を取得しました。ドイツ人でさえ4年で取ることは難しかったとか。なぜ難しかったかというとブレンターノ教授というのが非常に厳格だったため。
どうやって勉強したかはこの本に書いてありますが、今回はそのブレンターノ教授が静六氏に言った言葉について。
「今までのような貧乏生活をこれからも続けてはいけない。学者であっても、独立した生活ができるだけの財産をこしらえなければならない」と言って、貯金してその金を将来が有望な事業に投資することを勧めたのです。
ここでの独立した生活とは financial independence ということで、つまり不労所得で生活できることをさしています。
「給料をもらって」ではなく、「給料などなくても」生活できるという意味です。
そうでないと、ちゃんとした学問もできないということ。
ドイツの経済学教授は理論だけでなく、ちゃんと株式投資を勧めるという実践的な実学の部分も兼ね備えていらっしゃるわけです。
日本の経済学教授など髪の毛をヘンな色に染めてイデオロギーや全く当たらない予言ばかりを吐いているだけですから、えらい違いです。
静六氏は貯金をシステマティックに行えるように、「四分の一天引き貯金」を編み出しました。
収入を 4等分して、生活費、天引き貯金、交友費、寄付に振り分け、天引き貯金を投資のタネ銭にしたわけです。
そして株式・山林・土地の投資で東京でも有数のお金持ちになりました。
最後には大部分を寄付して奨学金制度を作ったというこれ以上ないほどの美しいラストに至ります。
1/4 も投資に回せたら、たいていの人生は間違いなく変わりますよね。
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