脳脊髄液減少症のブラッドパッチ療法
*
日経新聞2011/12/2付に鴻知佳子という記者の「激しい頭痛…脳脊髄液減少症 適切な治療へ一歩 10月に初の統一診断基準」という記事が載りました。
*
脳脊髄液減少症のブラッドパッチ療法についての次の記載・・・
治療に伴うリスクもある。脊髄に針を刺す前に実施する麻酔がとても痛い。もともと血液がない場所に血を入れるため癒着が生じることも。何度も処置を受け、片まひが起きた例も報告されている。
*
アホ丸出し。
あの~、この治療では「脊髄」には針は刺さないのですが。
脊柱管内の硬膜外腔に刺すのであって、硬膜内の脊髄に針刺したら最悪の場合訴訟になります。
脊髄には刺さないので、患者のみなさん、ご安心ください。
*
WEB ページのお問い合わせからひそかに教えてあげようと思いましたが、お問い合わせページのあまりの出来の悪さに途中であきらめました。
しょうがないのでここに書いておきます。
日経新聞だし、こういう医学関係は内部にチェックする人がいないのでしょうね。
意図的にウソを書く ●●新聞に比べるとマシですが。
###
関連記事
-
京大病院事件について
京都市左京区の京都大学医学部附属病院では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ことし2月以降、今
-
新型コロナウィルスにおける医療崩壊(2)
以前の記事「新型コロナウィルスにおける医療崩壊」において書ききれなかった分を書いておこうかと思います
-
エヒノコッカス(エキノコックス)という名前
エキノコックスという寄生虫がいます。 非常におもしろい寄生虫で、親は条虫でサナダムシの仲間(エ
-
おバカな考え方(2)
* あなたが必要という額をちゃんとあげているから小遣いは充分なはずでしょ と奥さんに言わ
-
遠隔画像診断料(保険における診療報酬)
質問が多いので解説しておきます(画像診断管理加算とは違うのですが、少し関連しているので混同しやす
-
厚生労働省は「人権侵害に当たり、法的にも権限がない」と言うが、それが人権侵害である
この記事(日経はビジネス以外の記事は普通に取材しているのでかなり信頼できる)では、 厚生労
-
両刃のメス ある外科医のカルテ (朝日文庫) / 大鐘稔彦
両刃のメス ある外科医のカルテ (朝日文庫) 大鐘 稔彦 朝日新聞出版 2010
- PREV
- 25歳美女「お金持ちと結婚したい」に的確すぎる回答
- NEXT
- 携帯アフィリエイト驚愕の実践ノウハウ集