脳脊髄液減少症のブラッドパッチ療法
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日経新聞2011/12/2付に鴻知佳子という記者の「激しい頭痛…脳脊髄液減少症 適切な治療へ一歩 10月に初の統一診断基準」という記事が載りました。
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脳脊髄液減少症のブラッドパッチ療法についての次の記載・・・
治療に伴うリスクもある。脊髄に針を刺す前に実施する麻酔がとても痛い。もともと血液がない場所に血を入れるため癒着が生じることも。何度も処置を受け、片まひが起きた例も報告されている。
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アホ丸出し。
あの~、この治療では「脊髄」には針は刺さないのですが。
脊柱管内の硬膜外腔に刺すのであって、硬膜内の脊髄に針刺したら最悪の場合訴訟になります。
脊髄には刺さないので、患者のみなさん、ご安心ください。
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WEB ページのお問い合わせからひそかに教えてあげようと思いましたが、お問い合わせページのあまりの出来の悪さに途中であきらめました。
しょうがないのでここに書いておきます。
日経新聞だし、こういう医学関係は内部にチェックする人がいないのでしょうね。
意図的にウソを書く ●●新聞に比べるとマシですが。
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