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美食のなれの果て

ある日本人、人から恨まれず、まあまあの人生を送ってきて、無事に昇天しました。

さあ、多くのできたて仏といっしょに三途の川を渡りますと、見えてきたのが大きな門。

これが閻魔門というものか。

中に入ると総合受付が。

受け付けに言われて いくつかの列の後ろに並びました。

前になるにつれて列の先頭が吸い込まれている入り口の看板が見えました。

新患外来

え、と思いましたが、そのまま並び、ついに先頭。

名を呼ばれて中に入ると、見たことのないお方がたいそう偉そうにおはしました。

先ほどのインド人がまだおがんでいるところを見るとヒンドゥー教の神様のようです。

「おまえは日本人か」

「はい」

「牛肉はよく食べたか」

「やっぱ松阪がサイコーでんな」

「では火あぶりの地獄行きだ」

「ちょっと待ってください、私はそんなに悪いことしたおぼえはありませんよ」

「おまえの食べたたくさんの牛の母から『わたしの子どもを殺して食べたやつは地獄に落としてくれ』と言われているのだ」

「えー」

「牛は神聖なものじゃ なくなるとワシらは歩かないといけなくなるからな」

ヒンドゥー教は多神教です。

ですから新患外来の担当にあたる確率も相当高いと思いますよ。

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