福沢諭吉を誤解していた
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福沢諭吉の『学問のすすめ』は、
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。
で始まります。
これを人間はみんな平等だというふうに解釈している人が多いです。
私もつい先日までそうでした。
諭吉は自分の娘が身分の低い人と結婚したいと言い出した時に猛反対しました。
「人間はみんな平等だ」と書いているくせに嘘つきなヤツめ と思ったのですが、実は諭吉は「人間はみんな平等だ」とは言っておりません。
全文はこちら> 青空文庫 学問のすすめ
人の上に人を造り人の下に人を造るのは天にあらず
学問のすすめ をもう少し読むと、
されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥(どろ)との相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。『実語教(じつごきょう)』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。
と書いてあります。
もう少し先まで読むと、人間は生まれながらにしては平等とは書いてあります。
つまり、
「人の上に人を造り 人の下に人を造るのは 天にあらず、学問なり」
ということです。
人間の優劣は学問の多寡が決定するということです。
だから学問のすすめなんですね。
娘の結婚したい相手が学問をしていそうにないので、反対したわけです。
諭吉はウソは言っていなかったのです。
ということで、学歴は重要ですし、学校を出てからの学習もさらに重要なんです。
学問すれば諭吉が「自分の肖像画が書いてある賞状(ユキチーのブロマイド?)」を何度でもご褒美にいただけるように取り計らってくれるというわけです。
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