朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論 (朝日新書) / 橘 玲
公開日:
:
最終更新日:2018/08/23
読書
![]() |
朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論 (朝日新書) 橘 玲 朝日新聞出版 2018-06-13 売り上げランキング : 3276 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★★☆
朝日新聞社の悪行を連ねているよくあるアレではなく、どうして朝日のような日本的ニセリベラルが嫌われるのかを、政治学的、心理学的、遺伝学的に考察しています。
政治学的手法から考えて安倍政権はリベラル政党(日本以外の国の評価では正統派リベラル)であり、世界はますますリベラル化しているなどと著者は書いています。
普通の人(朝日などのマスゴミに洗脳されている人)はエッと驚くかもしれませんが、著者はこれでもかこれでもかと論拠を示しながら説明してくれます。
まあ、我々のリベラルと保守の概念が世界標準からずれているってわけですね。
一見民主党とか酷眠民主党とかがどうして「うさんくさく」見えるのかも科学的にわかるようです。^^
愛国心についても日本のそれと世界標準のそれは相当ずれているそうです。本来、愛国心は patriotism のことで nationalism とは無関係ですが、日本では他国でいうところの nationalism を愛国心とほぼ同一視しているのです。最近読んだ別の著者の本でも同じように書いてありましたね(丸山真男などがわざとひん曲げたそうな)。
ということで、この本は朝日の悪口本ではなく、保守とリベラルなどの政治的立場の正しい理解が得られる非常にいい脳科学の本だと思います。
###
関連記事
-
-
AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (SB新書) / 成毛眞
AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (SB新書) poste
-
-
韓国人による恥韓論 / シンシアリー
韓国人による恥韓論 (扶桑社新書) シンシアリー 扶桑社 2014-05-01
-
-
意休ごろし―投げ節お小夜捕物控 / 高橋 義夫
意休ごろし―投げ節お小夜捕物控 (中公文庫) 高橋 義夫 中央公論新社 2000
-
-
世界は邪悪に満ちている だが日本は…… / 日下公人 高山正之
世界は邪悪に満ちている だが日本は……。 (WAC BUNKO 230) po
-
-
日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】/ 竹村 公太郎(2)
日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 (PHP文庫) 竹村 公太郎 PH
-
-
古寺歩きのツボ / 伊沢元彦
★★★☆☆ 古寺にスポットを当てて仏教を解説してくれています。 古寺には由緒正しき、
-
-
宇宙の新常識100 / 荒舩良孝
★★★☆☆ ブルーバックスではなく、サイエンス・アイ新書です。 著者は理系のライター
-
-
新・システム管理者の眠れない夜 / 柳原秀基
新・システム管理者の眠れない夜 <ほんとうに価値のあるシステムを求めて>
-
-
必ず目標を実現する「鳥の目」手帳術 / 久恒啓一
必ず目標を実現する「鳥の目」手帳術 久恒 啓一 日本実業出版社 2006-11-
-
-
抜打ち庄五郎 (講談社文庫) / 新宮正春
抜打ち庄五郎 (講談社文庫) 新宮 正春 講談社 2005-06 売り上げラン