【謎の円盤】クラシック音楽の芸術遺産28 エルガー&ドヴォルザーク チェロ協奏曲 ほか
公開日:
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最終更新日:2022/05/10
音楽
★★☆☆☆
最近多いときは1日に10枚くらいCDを聴きます。仕事中にかけているわけです。
これはその中の 1つで、「不滅の名盤コレクション クラシック音楽の芸術遺産」というシリーズの第28巻。全40巻(CD80枚)らしいです。
2枚組で、CD番号は KC-1055, KC-1056。
J-Music という東京の会社が出していたようです。ジャパン・ミュージックエンターテインメントとは別会社でしょう。
製造は韓国。
KC-1055 のほうが
- シェヘラザード(リムスキー・コルサコフ)
- 膠芽で感傷的なワルツ(ラヴェル)
- ラ・ヴァルス(ラヴェル)
いずれもピエール・モントゥー&サンフランシスコ交響楽団の 1941年録音(モノラル)で、AMラジオのような録音です。
KC-1056 のほうは
- チェロ協奏曲ホ短調(エルガー)
- チェロ協奏曲ロ短調(ドヴォルザーク)
- 森の静けさ(ドヴォルザーク)
演奏は1がカザルス(チェロ)、ボールト&BBC交響楽団、2がカザルス(チェロ)、セル&チェコフィル、3がフォイアマン(チェロ)、シオン・バージン指揮ナショナル・オーケストラル・アソシーエーションで、それぞれ 1945年、1937年、1941年の録音。
3の指揮者、オケは知りませんね。
2つの偉大なチェロコンチェルトは KC-1055 よりは音質は少しましですが、「森の静けさ」では大きな針音がし、SP から起こしたものに違いありません。
ひょっとして全曲あるいはシリーズ全体が権利が消失した音源を、マスターテープからでなく、LP や SP から起こした準海賊版なんじゃないでしょうか。
定価が書いていないので新聞広告で素人を釣った頒布版ではないでしょうか。
歴史的価値はあるでしょうが、音質を気にする人はこのシリーズは避けたほうがいいと思います。
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