浮世絵「名所江戸百景」復刻物語 / 東京伝統木版画工芸協会
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最終更新日:2026/08/06
読書

★★★☆☆
著者の東京伝統木版画工芸協会というのは浮世絵を復刻できる体制を整えるために作られた協会で、浮世絵製作の過程に必要な職人や工房で構成されているとか。
もともとの結成のきっかけは 山桜から版木を作る人(板師)がいなくなったこと。
それ以上関連する職人が減ることを危惧して作られたとか。
この本は、その協会が歌川広重の「名所江戸百景」を復刻するプロジェクトの始終を記したもの。
もちろん、「名所江戸百景」自体も紹介されています。
*
「名所江戸百景」という版画集は広重の 118枚、弟子の二代目広重の1枚からなるオムニバス風景画の連作集であり、目録を兼ねた表紙を梅素亭玄魚が描いています。
題材の場所は名所というほどあまり有名な場所はなく、江戸っ子なら(かろうじて)知っているというくらいの隠れ名所が多いようです。お上りさんには受けたんですかね。
一番有名な絵はゴッホが練習した「大はしあたけの夕立」でしょう。この本でも表紙に取り上げられています。
「名所江戸百景」もそうですが、広重の風景画はほかの絵師とは違って縦長のことが多いです。
花札やカルタに流用できそうですね。
*
私は版画集めも趣味ですが、浮世絵自体は対象外なんです。
でもこういう人たちの応援はしたいですね。
どんどん復刻して海外で売ってもらいたいです。
*
浮世絵師はいくつもの名前を持つことが多いです。
われわれが若いときは彼のことを 安藤広重 と呼んでいましたが、いつのまにか歌川広重が一般的になってしまいましたね。
もし自分が浮世絵師になったら、歌川椎八 とでも名乗りましょうか。ウタガワシイヤツ。
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